まず最初に皆様へお伝えしたいコト、

　おかげで(つかの間の)平和が戻った今週の選挙。 東京の区長選が注目されていますが、私としては先週に続いて「市役所新庁舎」が争点となる選挙が有り、それが気になっています。　それでは見ていきましょうか。

◎茨城県・下妻市議会議員選挙(定数18/21人)

　現職16人、新人5人が立候補し、政党別では公明が2人、立憲・維新・共産が1人ずつ出している選挙で、女性候補は3人です。

　共産候補は前回7位ですが、地方議会において共産の退潮傾向が続く中、この自治体ではどうなるのか。 そして初の議席獲得を目指す維新がどれだけの票を獲るのかが注目です。　これまでは今回のような1人擁立だと上位当選する結果を多数出してきた維新が、大阪万博を始めとする党のズンドコっぷりが露わになった今、順位の変化が出るのかが気になります。

◎東京都・江東区長選挙

　公職選挙法違反の疑いがある区長が辞職し、

　の新人5人で争う選挙です。

　区長の辞職理由を受けて全候補が「クリーンな区政を」と掲げているため、それは相殺されて直接的な争点にはなりづらく、見極めるポイントは党派性がメインになるかと。
　自民はこのところ都内の選挙で負けが続き、更に政治資金パーティーをめぐる問題が出てきてポジティブな要素が全く無い自民は、逆に連勝している都ファに相乗りする道を選びましたが、それが吉と出るかどうか。 さらにこの相乗りは来年の都知事選にも影響が出るかもしれず、東京自民の “分岐点” になりかねない選挙です。
　国政野党の推薦を受ける元区議は、世田谷区長や杉並区長といった知名度の高い区長の応援も得ており、自民系区長の辞職を受けた選挙で明確に争点を示して当選を勝ち取るコトが出来るでしょうか。
　そして独自候補を出した維新は “第三の選択肢” という党のポジションを区は勿論、ニュースを通じて全国に示すのがメインテーマとなりそうですが、獲得票数は維新の「現在地」を示すコトになるでしょう。 さて、どうなりますか。　注目していきましょう。

◎福井県・福井市長選挙

　4期務めた現職が退任し、元県議と、自民、公明、立憲、国民民主の推薦を受ける元副知事の二名で次の市長を争う一騎打ちです。

　元県議は2012年に3期目になる県議を辞して国政に4度挑戦するも落選し、2019年に県議に復帰した方で、国政選挙では維新や希望の党から出馬していました。 市政の「刷新」を訴えています。
　一方の元副知事は与野党相乗りの候補で、その状況や本人の肩書きを見れば分かる通り、市政の「継続」を訴えます。
　本日の福井新聞によると元副知事が元県議に対しリードしているとのコト。 これを投票日まで維持できるのか。 対して元県議は逆転できるような新たな “うねり” を起こせるのかが勝敗を決めるのでしょう。 果たして。

◎鹿児島県・南九州市長選挙

　3期目を目指す現職に市議を3期務めた新人が挑む一騎打ちです。　

　先週の津久見市長選に続いて市役所の新庁舎建設が争点となっており、人口約3万6千人の市で、現在65億円の事業費で新庁舎を建設予定で既に土地の造成が始まっています。　それを進めたい現職に対し、新人は一度中断し計画の見直しをすべきと訴えます。
　南九州市は2007年に3つの町が合併し誕生した自治体のため新庁舎建設に「合併特例債」を使うコトは出来ますが、それでも65億円の事業費は町の財政に影を落とす可能性は否定できません。 しかし手狭な市役所を新しくする必要性は有るため、その中身が問われている形です。
　既に造成が始まっているため、一見すると計画の変更は出来ないように見えますが他の自治体では新庁舎建設の造成が進む中、新首長が誕生し計画を中断した例は存在します。　さて、市民の選択は如何に。

◎鹿児島県・南九州市議会議員選挙(定数18/21人)

　現職16人、新人5人が立候補し、政党別では共産と参政が1人ずつ出している選挙で、女性候補は3人です。

　小西彦治が今週の選挙に出ないと安心していたら、参政党がココに候補を立てていました。 その方(39歳女性)は演説で、

　などという戯言を吐く方なので安定の参政党クオリティですが、女性候補が少なく、且つ “還暦超え” 候補が16人もいるため、当選の可能性は充分に有ります。 南九州市民の懸命な判断に期待します。
　また、前回当落線上の2候補が獲得票同数のため “くじ引き” で当落を決めて話題になりましたが(落選候補も後に繰り上げ当選)、両候補は今回も出馬しており、4年越しの決着がつくのか、注目です。