見出し画像

選挙結果振り返り(2023 6.25投票)


 今週の選挙は全体的に小粒も小粒。
 そうなるとどうしても、共産党候補の当落や得票数に目が行ってしまいます。 決して持ち上げたいワケではないし、もちろん下げたいワケでもないのですが・・・
 そんなワケで今回は、各地の共産党候補を見つつ、ベンチャー政党の様子だったり、「アレ」候補の結果だったりを振り返っていきます。


◆【取材済】岐阜県・御嵩町長選挙

◆【取材済】岐阜県・御嵩町議会議員選挙(定数12/14人)

 取材済みの選挙についてはコチラには結果を載せません。 記事の方を待っていただきたく。
 ただ、町議選は候補者に全く会えなかったので、町長選と合わせて1本のレポートとして出します。 お伝えしたいのは選挙の結果より、人口2万に満たない町で繰り広げられているズンドコな政治。 お楽しみに!

 では、他の8件の選挙結果を振り返っていきましょう。


◎北海道・松前町議会議員選挙(定数11/14人)

 現職11人、新人3人が立候補し、党派別では公明党が現職を1人立てており、前回から定数1つ削減した中で定数と同数の現職が立候補しており新人候補がどこまで食い込めるかがポイントになると見ていたところ、新人が全員当選し、現職が3人落選。 しかも女性の現職が2人落ちたので改選後の松前町議会は11人全員が男性となってしまいました。 なんと前時代的な・・・
 あと、個人的に注目していた「ハッピーいとう幸司」と名乗る候補(しかも現職)(※ “ハッピーでサイエンスな党” とは無関係)は5位に入り5選を果たし、まさにハッピーな結果となりました。


◎岩手県・柴波町議会議員選挙(定数18/19人)

 現職13人、新人6人が立候補している “定数プラス1” の選挙で、公明1、共産2に加え、れいわが新人1人、そして幸福実現党が現職(1期)を1人立てているという多彩な顔ぶれが揃った選挙は73歳の現職が落選し、各党の公認候補は全員当選しました。 そう、幸福実現党の候補が11位に入り2選を果たし、れいわの新人候補(13位)を上回ったのです。
 幸福実現党の地方議員は政党や主張には物申したい部分が有れど、議員としてしっかり活動をされている方が多いので、仕事ぶりが有権者から評価されれば当選しちゃいますよね。  ただ、さぁ・・・
 それと、落選した候補は、ただ一人公報が手書き。 言わずもがな、という感じです。


◎福島県・西会津町議会議員選挙(定数12/13人)

 “定数プラス1” の選挙に現職10人、新人3人が立候補。 党派別では共産が現職1人立てていましたが11位で当選しております。
 投票率が3.5ポイント下がる中では有りますが、共産候補の得票数は「279票 → 228票」と71票。 約2割ダウンしています。 維新やれいわなどの改革政党(ポピュリスト政党ともいえますが)が候補者を立てていない中で2割ダウンするとは・・・ 地方における共産党の衰退は顕著のようです。


◎茨城県・鉾田市議会議員選挙(定数18/19人)

 こちらも “定数プラス1” の選挙で現職15人、元職1人、新人2人が立候補し、党派別では公明が2人、共産が1人立てていましたが、コチラでは共産候補が3位当選。 投票率が9ポイントもダウンする中、得票率で3%程度のダウンに留めており、立派な結果と言えるでしょう。 ちなみに公明候補のひとりは共産候補のひとつ上、2位で当選。 逆に前回から188票も増やしています。 サスガです(もうひとりの公明候補も8位当選)。
 前回次点で落選した元職の方がポスターや公報を見る限り「アレ」な感じがプンプンしておりましたが、やはりその候補が落選しました。 是非リンク先から公報をご覧ください。きっと「そりゃそうだ」と納得されるコトでしょう。


◎神奈川県・大磯町議会議員選挙(定数14/24人)

 10人も落選するという激戦で、現職10人、元職2人、新人12人立候補しており、党派別では自民、公明、共産が2人ずつ、維新が1人、地域団体が1人立てていましたが共産党が1人落選しました。 もう1人の候補の得票数を足して均等に割れば両者当選ラインではありましたが、いくらなんでもそこまで完璧な票割りは出来ないですよね・・・
 一方、団体代表の政治デビューがN国な「新党みんなの大磯」の候補は21位で落選しました。 公報を見ると『地域通貨発行』『コオロギはNO』と掲げており、「アレ」では片付けられないヤバい団体を、有権者はしっかり見極め判断したと言えるでしょう。 有難う御座います。


◎岐阜県・七宗町議会議員選挙(定数8/10人)

 現職7人、新人3人が立候補しており、全員が無所属です。

 七宗町長選を取材した際に調べたところ、1955年に2つの村が合併して出来た町(翌年にもうひとつの村とも合併)なのですが、町長選の時、

(2021年の七宗町長選当時の役場HPより)

 2つの地域(旧村)で期日前投票の開催日が違うというとんでもない実施内容でしたが、今回の町議選の要綱を見ると、

(今回の町議選の役場HPより)

 2つの場所で同期間投票を受けつけており、あるべき姿になっていました。 コレも町長が変わった成果でしょうか。
 ・・・あっ、結果については全員無所属のためコメントのしようがありません(汗)


◎和歌山県・那智勝浦町議会議員選挙(定数11/14人)

 現職が6人に対し、元職1人、新人7人立候補という選挙で、共産が元職を1人、公明が新人1人出していましたが、公明候補が独走でトップ当選する一方、共産候補は最下位で何とか当選となりました。
 ポスターや公報を検索したけど見つからなかったので候補者の詳細が良く分からないのですが、最下位当選の共産候補が455票に対し次点以下の落選3人が56票/44票/19票と絶望的に票が獲れていないため、やる前から流れが決まっていたのかもしれません。


◎徳島県・勝浦町議会議員選挙(定数10/13人)

 現職8人新人5人立候補し共産党が1人立てていましたが、過去3回(2019年は無投票)はいずれも下位で当選していた共産候補が今回はなんと4位当選! ただ得票数は過去最低だったりします。 恐らく候補者が13人と過去と比べて多く立候補した中、固定票を(8年前から30票減らしたとはいえ)ガッチリとキープ出来たコトが上位当選に繋がったものだと思われます。
 キープ出来てるうちに新たな支持層を獲得できればイイのですが・・・




以上となります。
当選された方々の御活躍をお祈り申し上げます。


メンバーシップ参加者を募集中です
取材費捻出のために御協力をお願い申し上げます



もし宜しければサポートをいただけると大変嬉しいです! いただいたサポートは今後の取材費として使わせていただきます。