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書きたいことをつらつらと 思ったことをつらつらと 長い読書感想や 自分の思いを言葉にす…

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書きたいことをつらつらと 思ったことをつらつらと 長い読書感想や 自分の思いを言葉にする、 アウトプットの 練習場所としてます

最近の記事

✓小公女たちのしあわせレシピ

▽あらすじ 契約社員の野花つぐみは、 お菓子のレシピが隠された『小公女』 の古書を見つける。 それは不思議な老女・メアリさんの遺品だった。 「ぶどうパン」「トライフル」「アブラミのお菓子」・・・ つぐみの本探しと菓子作りはやがて、 簡単にやり直せない過去を抱えた人々との 優しい縁を結び始める。 ▽印象に残った文章 ▽感想 メアリさんのマイペースというか、 自分を持っている生き様が良いなと思った。 でも、その生き様は記憶がなくなった後の 生き様だから、 本当のメアリさんでは

    • ✓死にたいって誰かに話したかった/南綾子

      ▽あらすじ あたたかい家庭がほしいと願いながら、 恋人どころか友人もできず 空回りしてばかりしている奈月は、 生きづらさを抱えて日々暮らしていた。 悩みを共有できる人がいないか、 「生きづらさを克服しようの会」を勝手に発足し、 勧誘チラシを撒く。 すると、モテなさすぎて辛いと話す 男性から連絡がきて――。 どうして私たちは他人のように 「普通」に生きられないのか。 生き方に悩む男女が不器用に前進していく。 ▽感想 生きづらいって、きっと誰もが思っていることだと思う。 でも私

      • ✓後悔病棟/垣谷美雨

        ▽あらすじ 33歳の医師・早坂ルミ子は 末期がん患者を診ているが、 「患者の気持ちが分からない女医」 というレッテルを貼られ、悩んでいる。 ある日、ルミ子は病院の中庭で 不思議な聴診器を拾う。 その聴診器を胸に当てると 患者の心の”後悔”が聞こえてくるのだ。 「過去に戻って、もう一度人生をやり直したい」 聴診器の力を借りて。 ”もう一つの人生”の扉を開けた 患者たちがみたものは? ・dream―千木良小都子(33歳)母は大女優。 「芸能界デビュー」の夢を諦めきれなくて・・・

        • ✓ウズタマ/額賀澪

          ▽あらすじ 食品メーカーに勤める松宮周作(28歳)は、 シングルマザーの紫織と結婚の約束をしていた。 そんなある日、父・将彦から 周作名義の預金通帳を渡される。 「誰が」振りこみを続けてくれていたのか、 その問いに答えぬまま、半月後、 将彦は脳梗塞で倒れて昏睡状態に・・・。 ▽感想 考えさせられる本だった。 手渡された通帳の振り込み人の正体。 そして、幼くして母がいなかった理由。 つぎつぎと明らかになる真相に 続がきになってしまう。 周作がその渦の中に入っていくことに、

        ✓小公女たちのしあわせレシピ

          ✓カレーの時間/寺地はるな

          ▽あらすじ 僕の祖父には秘密があった。 終戦後と現在、ふたつの時代を 「カレー」がつなぐ絶品”からうま”長編小説。 ゴミ屋敷のような家で祖父・義景と 暮らすことになった孫息子・桐矢。 カレーを囲む事案だけは打ち解ける祖父が、 半世紀の間抱えてきた秘密とは。 ▽感想 頑固な祖父と少し弱気な孫息子とのやりとりで話が進む。 とにかく頑固で気の強い祖父には まったく共感というか、 祖父の気持ちには寄り添えなかったな~~。 そして気の弱すぎる孫息子にも もっとしっかりしろよ!!!の連

          ✓カレーの時間/寺地はるな

          ✓いい子のあくび/高瀬隼子

          ▽あらすじ 公私共にわたしは「いい子」。 人よりも少し先に気づくタイプ。 わざとやってるんじゃなくて、 いいことも、にこにこしちゃうのも、 しちゃうから、しちゃうだけ。 でも歩きスマホしてぶつかってくる人を 除けてあげ続けるのは、なぜいつも私だけ? ▽感想 今回もまた高瀬節が効いてるなあと 思いながら読んだ本。 歩きスマホをする人のために 自分がよけなくちゃいけない この意味の分からない現象・・・。 向こうが悪いのに、なぜこちらが 避けてあげないといけないのか。 そう

          ✓いい子のあくび/高瀬隼子

          ✓昨日のパスタ/小川糸

          ▽あらすじ ベルリンのアパートを引き払い、 日本で暮らした一年は 料理三昧の日々でした。 春はそら豆ご飯を炊いたり、 味噌を仕込んだり。 梅雨には梅干しや新生姜をつけて 保存食づくり。 秋は塩とブランデーで 粟をコトコト煮込み、 年越しの準備は、 出汁をたっぷり染み込ませた おでんと日本酒で。 ▽感想 小川糸さんらしい、食べ物にまつわるエッセイ。 食を大事にし、食とともに生きる糸さんの暮らしが羨ましく思う。 あまりエッセイを読まないけど、 小川糸さんのエッセイは2冊目とい

          ✓昨日のパスタ/小川糸

          ✓しあわせパン/三島有紀子

          ▽あらすじ 北海道の静かな町・月浦に若い”夫婦”が営む パンカフェがあった。 実らぬ恋に未練する女性、 出ていった母への思慕から父を避ける少女、 生きる希望を失った老夫婦 が次々と店を訪れる。 彼らを優しく迎え入れるのは、 二人が心を込めて作る 温かなパンと手料理、 そして一杯の珈琲だった。 ▽感想 雪の中にある、あたたかな光のようなお話だった。 人に何かを強いるわけでもなく、ただ優しく包んでいる。 道に迷っても、立ち止まっても、ただ静かに笑顔で 美味しいパンと珈琲と料理で

          ✓しあわせパン/三島有紀子

          ✓あなたのゼイ肉、落とします/垣谷美雨

          ▽あらすじ ダイエットは運動と食事制限だけではない。 大庭小萬里はマスコミには一切登場しない謎の女性、 彼女の個別指導を受ければ、 誰もが瘦せられるという。 どうやら、体だけではなく、 「心のゼイ肉」を落とすことも大事なようだ・・・。 身も心も軽くなる、読んで痩せるダイエット小説。 ▽感想 Audibleで視聴。 各家庭にある、一人一人の人間にある”心のゼイ肉” なるほど、心のゼイ肉かあ。 たしかに、どの大人にもあるかもしれない。 自分の卑しさ、他人への嫉妬、 マイナス

          ✓あなたのゼイ肉、落とします/垣谷美雨

          ✓可燃物/米澤穂信

          ▽あらすじ 余計なことは喋らない。上司から疎まれる。 部下にもよい上司と思われていない。 しかし、捜査能力は卓越している。 葛警部にだけ見えている世界がある。 群馬県警を舞台にした新たなミステリーシリーズ。 ▽感想 新しい視点とトリックで展開されるミステリー。 まさに、新鮮だった。 なんで?どうして?あ、なるほど! が純粋にでてくる本だった。 読んでいてわくわくしている自分がいた。 ✓可燃物/米澤穂信/文藝春秋

          ✓可燃物/米澤穂信

          ✓息吹/平野啓一郎

          ▽あらすじ 「かき氷屋が満員だったかどうかで、 生きるか死ぬかが決まる人生って何なんだろう? そういうものなんだろうか? 人の一生って、そういう偶然の積み重ねなの?」 とある夏の日、中学受験を控えた一人息子を 模試会場に迎え行った斎藤息吹は、 勘違いから自分が一時間も早く到着してしまった。 時間つぶしに入ろうとしたかき氷店は満席。 仕方なく、十数年ぶりに入ったマクドナルドで、 隣の席から聞こえてきた気懸りな会話に、 彼はにわかに不安を募らせてゆく。 ▽感想 Audibleで

          ✓息吹/平野啓一郎

          ✓乳と卵/川上未映子

          ▽あらすじ 娘の緑子を連れて大阪から上京してきた 姉でホステスの巻子。 巻子は豊胸手術を受けることに取り憑かれている。 緑子は言葉を発することを拒否し、 ノートに言葉を連ねる。 夏の三日間に展開される哀切なドラマは、 身体と言葉の狂おしい交差としての表現を極める。 ▽感想 Audibleで視聴。 紙でなくてよかったかもと思わせる内容だった。 このねっとりとした問題は 読むには重すぎた。 ナレーターの大阪弁とテンポ感が この話の内容に対していい味を出していたな。 私にはな

          ✓乳と卵/川上未映子

          ✓それでも旅に出るカフェ/近藤史恵

          ▽あらすじ 独身一人暮らしの瑛子にとって、 元同僚の円が切り盛りする「カフェ・ルーズ」は すっかりなくてはならない存在だった。 コロナ禍によって営業方法を変えるといった困難を 強いられていたのはカフェ・ルーズだけではなく、 瑛子の周りもそうだった。 同僚や店に訪れる客は皆、何かを抱えていて・・・ ロシアの「リャージェシカ」や 中国の「湯圓」、インドの「クルフィ」など、 読めば食べたくなるスイーツが 甘くない事情を解決していく。 ▽印象に残った文章 ▽感想 『ときどき旅に出

          ✓それでも旅に出るカフェ/近藤史恵

          ✓生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術/泡坂妻夫

          ▽あらすじ はじめに袋とじのまま、 短編小説「消える小説」をお読みください。 そして謎の超能力者と怪しい奇術師、 次々にトリックを見破るヨギガンジーが入り乱れる 長編ミステリ「生者と死者」が姿を現すのです。 ▽感想 恋人がおもしろそうといって 買ってきてくれた本。 本全体が何個にも袋綴じされていて まずはそのまま読む。 短編小説が読めるのだが、 そのあとは、その袋とじを破きながら 長編を読むという本。 なかなか面白い仕掛けだなと思いながら読んだ。 ただ、内容としては 短

          ✓生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術/泡坂妻夫

          ✓傲慢と善良/辻村深月

          ▽あらすじ 婚約者の坂庭真実が姿を消した。 その居場所を探すため、 西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。 ▽感想 結婚するのは他人と一緒になること。 その他人が今まで何を感じて、何を考えてきたか 気になるのは、人によって分かれると思う。 でも、架は真実と向き合いたくて 真実の過去にも真実が何を考えていたのかにも きちんと向き合った。 自分の婚約者が今までどんなことに悲しみ 苦しんできたかは、 私は共有し合うべきと思う派ではある。 真実は苦しんでいたし、叫んで

          ✓傲慢と善良/辻村深月

          ✓ランチ酒 今日もまんぷく/原田ひ香

          ▽あらすじ 〈見守り屋〉の犬森祥子のもとには、 様々な依頼が舞い込む。 話し相手になったり、頼まれれば片づけをしたり、 夜から朝までひたすら見守るのが仕事だ。 夜勤明けの楽しみは「ランチ酒」。 仕事疲れを癒しながら、 離れて暮らす一人娘に、これからの人生に 思いを巡らす―――。 そんなる日、十歳になった娘から 「話がある」と連絡が入り――。 ▽感想 とにかく出てくるご飯が美味しそう! このランチ酒シリーズは間違いがない、 飯テロの本! 餃子、サムギョプサル、ビリヤニ、 ハン

          ✓ランチ酒 今日もまんぷく/原田ひ香