詩143「檸檬」

「檸檬」

爽やかな酸味を欲する酷い暑さの日だ
涼を求めて書店へと駆け込んでみた
かつて梶井は書店に檸檬を置いたが
今や書店は梶井の『檸檬』を置いている
弾けた『檸檬』に青葉茂る桜の樹の下で何想うか



Masanao Kata©️ 2023
Anywhere Zero Publication©️ 2023


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