note_ヘッダ__1_

イノベーションを推進するバイモーダルITというアプローチ

イノベーションは、経済成長の駆動力であると同時に、企業にとっては、もはや変化の激しい不確実な現代社会を生き残るために不可欠なものとなっています。

一方、企業とユーザー間の情報の非対称性が逆転しつつある中で、企業が単独でイノベーションを起こすことも容易ではなく、
社会全体としてイノベーションを推進するようなエコシステム(生態系)を構築していくことが重要だと言えます。

とはいえ、長い時間をかけて仕組みを整えてきた企業ほど、全く新しい価値の創出に舵を切るのは難しいというのも事実でしょう。
そこで出てくるのが、バイモーダルITというアプローチです。

バイモーダルITとは何か?

バイモーダルIT(2つの流儀のIT)とは、米国のIT調査会社ガートナーが2015年に提唱した考え方で、
企業内におけるITシステムの体制を、モード1(守りのIT)とモード2(攻めのIT)に大別し、予算と人員を分けて、それぞれに適した手法で構築・運用するアプローチを指します。

テクノロジーの急激な進歩に伴い、企業のITシステムもその変化に対応していくことが求められますが、
とはいえ、既存事業を支えている品質・安定性重視のモード1を、敏捷性と柔軟性を兼ね備えたモード2に一気に移行するのは容易ではありません。
そこで、完全に別の予算・人員で新しくモード2のシステムを構築し、徐々にモード2へ切り替えていくというアプローチをとる企業が増えています。

単に、古いモード1よりも新しいモード2の方が優れているということでは決してなく、両方を回しながら相乗効果を発揮できる組織を構築することが重要なのです。


バイモーダルITのメリット/デメリット

バイモーダルITのメリットとしては、次のようなことが挙げられます。

【メリット】
◆モード1、モード2でリソース(予算・人員)を大別しているため、片方の状況に引きずられることなく、IT戦略を実現可能
◆モード1、モード2に大別していることを対外的にアピールできれば、それぞれに適した人材が集まる(優秀なIT人材確保)

ただし、次のようなデメリット(リスク)も考えられます。

【デメリット】
モード1とモード2を俯瞰して見れる人材がいないと、それぞれのチームで役割を狭め、誰も構築・保守しないシステムが生まれる可能性がある。

モード1とモード2は正反対の性質を持っています。
根本的な思想レベルで相容れない上に、お互いの利害が一致しないことも少なくなく、そもそも彼らを同じ組織に閉じ込めることが難しいのです。
そこで、2つのモードを別のシステムに分けようというバイモーダルITが提唱されたわけですが、
上手くその両方を取りまとめる人材がいなければ、ただ組織が分断され対立し、何も得られないまま終わってしまう結果にもなりかねません。

この2つのモードを統制する人材こそが、バイモーダルIT成功のカギであると言ってもよいでしょう。


バイモーダルIT実現までのステップ

では、実際に企業でバイモーダルITを導入するまでの例を紹介しましょう。

①CIO(最高情報責任者)の設置
CIOを設置し、その下で少数精鋭のITシステムの改革チームを構成する

②バイモーダルITの導入
現行システムのうち早期に成果を得られそうな部門のシステムにモード2を採用する

③モード2でクラウドシフト・API化の実現
変化に対し柔軟に対応可能なクラウドベースのプラットフォームを導入し、早期に成功体験を得る

④モード2の領域を拡大する
モード1のシステムを公開するタイミングで順次モード2への移管を検討し、モード2の領域を拡大していく

⑤柔軟性の高いハイブリッド環境を構築する
一部残ったモード1もAPIでモード2と繋げて、全体最適な仕組みを作る


マウント・スクエアでは、バイモーダルITの導入を検討する企業に対して、
CIOの補佐や、モード2への移行のためのクラウドシフト・APIマネジメントの支援、およびそのためのプラットフォーム提供等を行っています。
HPよりお気軽にお問い合わせください。