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絶望から希望へ/2度の休職からの復活 Ep6

2回目の復職は管理部門(裏方事務)に配属されました。
変わったのはパワハラ部長が異動して代わりに親会社からの出向役員が部長兼務になってたことです。
復職する時に決めた事はいろいろありますが、まず「相手も人間、絶対に怯まない」ということ。
言いたいことは全部言う、言わずに状況を悪化させるくらいなら怯まずに主張する。
これは本来の自分では無いですが、会社用の自分を作り上げて演じる事を徹底しました。
2回目の復職は初めからどんどん仕事を任されて、裏方スタッフのクセにズバズバ言うところが逆に信頼感を得た気がします。
そして、暫くしてから親会社からもう1人役員として出向してきて副部長になりました。
この人は徹底的な合理主義で僕が休職中に学んだIT技術とうまく噛み合ってここからまた僕が表舞台に出ていくキッカケになりました。

新システム導入

その副部長の指示で親会社で使ってるあるシステム導入の検討を担当しました。
親会社で使ってるからといって簡単に導入できるわけではなくて、ネットワーク環境の見直しやサイバーセキュリティ対策、導入教育などやる事はたくさんありましたが、不思議とやれる自信がありました。
そしてこのシステムは部内に留まらず全社全部門で使う事になり、その説明会や教育で全国の拠点周りをしたりして僕の全国デビューとなりました。
これが2019年の春から秋に掛けての事でした。

新型コロナのパンデミック

2019年の年末に中国で始まった新型コロナウイルスの感染は2020年に入り、世界中で流行するようになりました。
3月、この状況で大手では既に導入が検討されていたリモート技術の導入検討を自主的に検討し始めました。
そして4月には技術的には導入可能と理論付けできました。
しかし、導入費用も全社員分だと数百万掛かり、在宅勤務のルール改正など人事を動かさないといけない為、事勿れ主義の役員達に相当強く主張して強引に認めさせました。
社長にも直接プレゼンさせてもらい承認を得て、5月のゴールデンウィーク明けから在宅勤務可能になるという自分でも信じられないくらいの速さでやり切れました。
この時の原動力は周りの社員、特に子供を持つ女性社員から僕の所になんとか在宅勤務できるようにして欲しいというお願いがたくさん来てたことです。
本当に私情無く、みんなのためにという気持ちが強くあったので頑張れたんだと思います。
この件で全社的に僕の名前が知れ渡り、自分の中でも相当な自信になり、もう一度やれるという確信に変わった出来事でした。

新部署創設

そして2021年、管理職に昇格してDXを推進する新しい部署が創設されて任される事になりました。
DXとはデジタル化で業務を変革するというワードです。
メンバーはわずか4人の小さな部署ですが、全社のDX推進ということで部門の垣根を越えて全社に号令を掛けられる特殊な部署です。
予算も〇億という一気に自分の裁量が試される場面に怯むどころかメラメラ燃えてました。

2度も休職した人間を30代で管理職に上げて、こんな重要ポストを任されるとは思いませんでした。
上司が変わったり、コロナがあったりの色んな変化がこの奇跡を作ってくれたと思います。

管理職に上がって、収入は増えました。
月収で1.5倍、賞与はほぼ2倍という破格の待遇でした。

もう少し続きがありますが…
次が最後になると思います。

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