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絶望から希望へ/2度の休職からの復活 Ep2

入社から1回目の休職までを書きます。

僕が入社した会社は、とあるメーカーでその設計部門に配属されました。
もともとロジカルに考える事は得意というか、何でも理屈で考えるタイプでプライベートではめんどくさいタイプかもしれませんが仕事ではそんな性格が合っていて結果も出して評価もされていきました。

そして4年目の年に主任になり、プロジェクトのチームリーダーをするようになりました。
社員1名、協力会社からの出向者1名、派遣社員1名とメンバーは3名でした。
プロジェクトは順調に進み、最もうまく進んでいるプロジェクトという事でモデルケースとして社内にも紹介されました。
全てはうまくいってたんです。ここまでは…

ある日上司に呼ばれて、他でうまく進んでいないプロジェクトをもう1つ見て欲しいと言われました。
確かに担当プロジェクトはうまくいってたので多少の余力はありましたが、もう1つ抱えられるほどの余力は無いと伝えましたが、メンバーもそのまま任せるから指示してくれるだけでいいからと強引にねじ込もうとしてきます。
結果、引き受けるんですが…
その時の僕の心情は、ここで断ったら信頼される為に頑張ってきたことが無駄になるんじゃないか…もうあいつはダメだと思われるんじゃないかと…
ここで小学校中学時代に相手の顔色を伺うダメな性格が出てしまいました。

原因①

当然仕事は倍以上になり、メンバーにも負担を掛けてしまうようになりました。
メンバーは全員毎日12時間勤務、自分は家にも仕事を持ち帰り土日も出勤するようになり、寝てる時間以外はほぼ仕事の事しか考えられなくなりました。
既に疲弊していたと思います。

原因②

そんな時にあるメンバーが大きなミスをしてしまい、取引先に迷惑を掛けたり仕事がやり直しになったりのトラブルの火消しに追われました。
結果的には大きなトラブルにならず、上司に報告に行ったところ、
上司「誰がミスしたんだ?」
僕「僕のチェックミスです」
上司「実際にミスした人間を教えろ!」
僕「本人には注意して反省しています。」
上司「俺が直接言ってやりたいから教えろ!」
僕「気落ちしてる人間を追い込むような事はやめてください。」
上司「どうしても言わないんだな!だったら勝手にしろ!今後何かあっても絶対助けないからな!」
こんなやり取りでした。
今でも鮮明に覚えています。
本来なら確かに上司への報告義務はあるのですが、あの時の上司は明らかに逆上して、そのメンバーを怒鳴りちらすのが目に見えていましたので僕も頑なに拒みました。

原因③

そして本来うまくいってたプロジェクトも段々遅れが目立つようになってきました。
状況報告の為上司の上司である室長に呼ばれました。
少し前に喧嘩した直属の上司は一緒にいましたが、なぜかテーブルの向こう側に室長と一緒に座っていました。
2人から進め方が悪い、なんで出来ないんだ、出来ないはずないだろ…など激しく、本当に激しく、殴られるんじゃないかと思うくらい怒鳴りつけられました。
最後に室長から
室長「俺がお前に仕事のやり方を教えてやる」
僕「………」
室長「お前が今抱えてる仕事を全部均等にわけてメンバーに振り与えて1週間後に持ってこいって言えばお前は何もしなくてチェックだけすればいいだろ。仕事ってこうやってやるんだ!」
僕「いや、メンバーはサボってないですよ、残業も目一杯やってるのにこれ以上やらせるなんて僕には言えないですよ。」
室長「そんなのお前が考えなくてもいいだろ、メンバーが自分でどうすればできるか考えればいいんだから。」
このやり取りで僕の心が折れました。
この人達は自分の部下の事なんて何とも思っていないんだ…
こんな組織にいたら殺されてしまう。

原因④

それから体調が悪い日が多くなり、ある日大事な会議がある朝に39℃以上の熱が出て無理かなって思って、上司に電話しました。
僕「熱が39℃出て今日は出社出来そうもありません。」
上司「会議どうするんだ?まさか俺に出ろって言うつもりじゃないよな!熱なんか病院で注射打ってもらえばすぐ下がるだろ!」
「プープープー」
切られてしまい、仕方なく車に乗って会社に行き、会議だけ済ませて病院へ行きました。
そのまま2日間寝込みましたが、熱は下がり会社に行かないとと思うのですが、体が動かず震えてしまう。怖いんです。

この時は本当にこのままでは殺されるかと思いました。
そのまま精神科のクリニックに行き、すぐに診断書が出て休職となりました。
2011年1月の事でした。

この後、長い休職期間に入りますがその話は次とさせて頂きます。


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