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桜と言えばソメイヨシノですが、寿命と病気で世代交代が進んでいます。後継はジンダイアケボノとコマツオトメ。ソメイヨシノの子供達です😊

こんにちは、DJムッチーです。今日も桜ネタにお付き合いください。
桜と言えばソメイヨシノでしたが、ソメイヨシノの寿命は約60年。戦後の復興のシンボルとして全国に植えられたソメイヨシノが寿命を迎えているというのです。そして、ソメイヨシノは病気に弱い特性があります。そもそも接ぎ木によってつくられたソメイヨシノには種子ができません。そのため、交配や遺伝子操作による改良が難しいのだそうです。
そこで、2005年頃から街路樹や公園の桜を後継の「ジンダイアケボノ」と「コマツオトメ」へ植え替えています。

ジンダイアケボノは、ポトマック川の桜の子孫

皆さんは中学の英語の教科書に載っていた、ワシントンD.C.を流れるポトマック川畔の2000本の桜は1912年に日本からプレゼントしたものだというエピソードを覚えていらっしゃいませんか?(NEW HORIZONだったかな?)
ソメイヨシノの後継のジンダイアケボノと言う桜は、日本からワシントンD.C.に贈ったソメイヨシノと別種の桜がアメリカで交雑してできた実生の桜を逆輸入して、日本の神代植物園で接ぎ木をして育てたうちのひとつなんです。逆輸入した桜のアメリカ名が「AKEBONO(アケボノ)」(日本名「アメリカ」)が神代植物園で育てられたので「神代曙(ジンダイアケボノ)」と言う名前になったそうです。
このことは、先日植木屋さんに教えて貰いました。その時は、随分興奮しました。(植木屋さんも、今では二代目で、僕より20歳も若いのです。)

ジンダイアケボノ

ジンダイアケボノは、病気に強くてソメイヨシノより木が少し小さいのが特徴です。開花はソメイヨシノより1~2日早く、花弁は少し赤味の濃いさくら色をしています。花によりさくら色に濃淡があるので、花の色が自然なグラデーションになります。それ以外は「ソメイヨシノ」によく似た桜です。
桜の開花予想が数年前より数日早くなっているのはジンダイアケボノが増えたからかもしれません。

コマツオトメはソメイヨシノの孫

ソメイヨシノのもう一つの後継種、コマツオトメは東京の上野公園の小松宮銅像の付近に原木があることからその名が付きました。
2007年春、コマツオトメとオオシマザクラの交配の結果生じたものが「ソメイヨシノ」であるという論文が発表されて新聞に載ったのを覚えています。
その後、2012年以降の研究でコマツオトメは、コマツオトメはソメイヨシノの異母兄と推測されると訂正されています。現在ではコマツオトメはソメイヨシノの子であると考えられているそうです。
外観はソメイヨシノによく似ていますが、こちらも開花がやや早く、花の色がやや濃いさくら色です。開花後しばらくは花弁の先に濃いピンク色が残り、開花が進むとほとんど同じ色になります。

上野公園のコマツオトメ

「日本花の会」は1962年に創設されて以来、全国各地に桜の名所づくりをするため200万本を超える苗木を提供してきますた。長らくソメイヨシノが主流でしたが、それを見直して2005年度からはジンダイアケボノとコマツオトメを提供しているそうです。ソメイヨシノとほぼ同じ時期に開花し、樹形もほぼ同じ。花はどちらもソメイヨシノよりやや赤みが強いですが、違和感なく楽しめるはずですと「日本花の会」の担当者はおっしゃっています。
横浜市金沢区では街路樹のソメイヨシノをすべてジンダイアケボノへの植え替えが終わり、国立劇場(東京都千代田区)の庭には約20年前にコマツオトメとジンダイアケボノの2品種が植栽されているそうです。お近くの方は観に行ってくださいね。
デジタルの世界では次世代と言うとほんの数年でやってきますが、桜の次世代は60年以上後。ソメイヨシノの子供たちが、次の世代の春の象徴になるというのは、能狂言や歌舞伎のような伝統芸能の世界に通じるものがあるようで、ニューフェースの咲きっぷりを見極める楽しみが今年からのお花見に加わりました。

最後に、拙宅の花壇の早咲きの桜「啓翁」の面影をお届けします。

啓翁 山桜の一種 花は小さく白い

それでは今日はこの辺で失礼します。
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