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むぅにぃ
2021年6月28日 09:25
学校で、自由課題の宿題が出た。自然や町のことを調べて、レポートを書かなくてはならない。「何を調べたらいいんだか、ちっとも思いつかねえよ」浩がさっそく愚痴をこぼした。「例のデパートのことは? ほら、あの昆虫工場」そう言ったのは美奈子だ。「いや、それはだめですよ。口外しないと約束をしたじゃありませんか」元之が反論する。「博士に頼んで、発明品とか見せてもらう?」和久が提案した。「だめよ、
2021年6月21日 08:09
美奈子達は、捕まえたダイオウカブトを博物館へ持っていった。「おおっ、これぞまさしくバルバウム・クライオンテクスだ!」館長は、虫かごの中をしげしげと覗き込む。「ついさっきまで、こいつのことを調べていたところなんだ。『途方もなく大きな甲虫』という意味でな、とにかく凶暴な奴なのだ。よく見つけてきてくれたな」「ある工場に突然、出現したそうですよ。機械が何台か踏みつぶされていましたっけ」元之は、デ
2021年6月14日 12:40
今日も、タンポポ団はラブタームーラの町中を歩き回り、魔法昆虫の手がかりを探していた。「被害が出る前に、なんとしても捕まえなくてはなりませんね」元之が言った。「もう、どっかで何か起こってるかもしれねえぞ。おれ達が知らないだけで」浩はそう答える。「いやだ、そんな恐ろしいこと言わないでよ」美奈子は虫取り網をギュッと握りしめた。魔法昆虫には、たいそう危険な魔法が備わっているのだ。「館長からまだ連
2021年6月7日 09:09
久しぶりに倉又館長に呼ばれ、美奈子、浩、元之、和久、そして緑の5人は、博物館を訪れた。 一同は応接間に通され、ケーキと紅茶を出される。「館長、魔法昆虫のことで何かわかったんですか?」開口一番、美奈子が尋ねた。「いやあ、そのことだがね」館長は紅茶をすすった。「相変わらず、マユに書かれた文字のことはわかっておらん」「じゃあ、なぜわたし達を呼んだんです?」元之は首を傾げる。「うむ、実はな、有