伊佐さんのnoteは、やさしい希望をくれた
伊佐さんのnoteを読みました。『子育ては、世界一周と同じくらい楽しくて愛しい』。そのタイトルと優しい写真に引き込まれるように読んで、自分まで前を向かせてもらいました。
これから見たい世界ってなんだろうと、久しぶりに純粋な明るい気持ちで考えます。子供が欲しいけれど、子育てへの漠然とした不安や世の中の風当たりの強さになんとなく後ろ向きになっていた私には、希望のひかりのようなエッセイでした。
旅が好きで、フルタイムの会社員なのに毎月どこかに出かけています。先月はポルトガルに。そして来週からもひとりで海外を巡る予定。世界一周という手段ではないけれど、私にとってまだ見ぬ世界を見る旅は大切な人生の一部なのです。
伊佐さんほど多くの場所を訪れていない私でも、この感覚には覚えがあります。もっと見てみたい。もっと旅をしていたい。旅に出るたびに、訪れたい場所は増えて、それがまた次の旅へと私の背中を押すのでした。あまりに家を空けるので、パートナーに不思議がられるところまでで普段のルーティン。旅に取り憑かれているのでした。
そして、伊佐さんのエッセイの中の写真の美しくやさしいこと。こぼれる光が、伊佐さんが、撮影者が、どんなにこの時間を慈しんだのだろうと感じさせる写真ばかりです。
私にとって子育てとは、ある種、自分を諦めることでもあります。少なくとも未婚の今は、そう思っているんです。だから28になる今年、まだまだ旅をしたいし、やりたいことをするのは今しかないと思って動きまわります。コロナ禍で海外留学を断念した時から、当たり前にできると信じていることが一転してできなくなることってあるのだと知ったのも大きな経験でした。
「まずは30までにやりたいことはやり尽くそう。そうしたら次のステップで自分自身の優先順位を下げられるかもしれない。」そんなふうに思っている私がいて、子育ても心底やりたいことだったはずなのに、ゆっくりと未来の自分が侵食されていく感覚にもなりました。
でも、伊佐さんはこんなふうに言っています。そうなんだ。世界一周を2回もして、移住もして世界を見てきた人が、こんなふうに新しい生活を愛せているんだ。
それは私にとって明るい衝撃で、幸福な誤算でした。女性として生きることを、女性であることは好きなはずなのに不便さを感じていましたが、きっと私だから見える世界もこれから広がっていくのだと、未来を抱きしめたくなります。
今、このエッセイを読んでよかったです。ありがとうございました。
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