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「国難」は「なかった」ことにされている

北朝鮮のミサイルを「飛翔体」
と言い換えてごまかし始めたのは
いつごろだったか。

調べてみると、5月4日にぶっ放した弾道ミサイルを
「飛翔体」であり、
「我が国の安全保障には影響しない」
と政府が発表したのが始まりだった。

2017年には「国難」とまでいって衆議院を解散したのに、
2年後には、その国難の原因だったミサイルを
「飛翔体」と言い換え、
「我が国の安全保障には影響しない」
ってどういうことだと思ったが、
そもそも当時、って2017年の選挙のとき、
誰も国難とは思ってなかったんじゃないか。

その証拠に、7月27日から
2週間で5回もミサイルを打ち込まれても
「国難」だとは誰一人叫んでない。

北朝鮮の核ミサイルに関する国連安保理決議は
いくつもあって、
ミサイルをミサイルといってしまえば、
その決議に触れちゃって、
経済制裁するか、少なくとも講義しなければいかん。
とくに2018年11月の決議については、
日本が安保理事会の議長を務めて採択したので、
なんだかきまりが悪いというか、
体裁が悪すぎる。

アメリカも韓国も、
北朝鮮に核を放り出して欲しいから
まっさきに「飛翔体」とかごまかしたから、
ごまかしやウソや隠し事は得意中の得意ないまの政府は
「国難」とまで叫んでしまったことは
「なかった」ことにしてしまっている、ということか。

モリカケ問題も不起訴で終わった。
そのうち、モリカケ問題も「なかった」ことにするだろう。
アベノミクスが2%成長をいつまでたっても実現しないから、
2%成長なんて目標は「なかった」ことにする。
「道半ば」も「なかった」、
「この道しかない」はずの道も「なかった」。

ついでに、「民主党政権という悪夢」もなかったことにしてくれないかな。

ないか、それは。

mura

1966年長崎県生まれ。早稲田大学政治経済学部、大学院公共経営研究科修了。田原総一朗スタッフを経て、早稲田大学客員准教授。大隈塾「たくましい知性を鍛える」を担当。
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