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凧揚げをやった。

子どもたちがうのすまい・トモスに集まって、
まっさらの白い四角い凧に、
ハトやいろんな絵を描いたり、
「平和」とか「きずな」とかのメッセージを書いたり、
カラフルなテープを貼って完成させる。

広場で上手に凧を上げる子もいれば、
凧がくるくる回ってしまう子もいる。

「ガザ・ジャパン希望の凧揚げ」というイベントで、
パレスチナ自治区のガザの子どもたちが、
東日本大震災の被災地を励ます目的で、
2014年、ガザで始まった。
UNRWA(国際パレスチナ難民救済事業機関)の日本人スタッフが呼びかけて、
JICA(日本青年海外協力協会)のスタッフがそれを日本でもやりたいと呼応して、
2018年から、釜石高校の生徒たちも運営に混じって、
釜石でも凧揚げをしはじめた。

以来、毎年凧揚げをして、テレビ電話で話しもして、
お互いに励まし合ってきた。
なにしろガザはずっと、電気も水道も制限され、
人口密度は飛び抜けて世界一の「街」だった。
戦争がなくても我慢を強いられてきた子どもたちと、
地震と津波とで苦境に陥った街の子どもたち。

わたしたちは徐々に復興してきたが、
ガザはホントに戦場になった。

平和が戻ってきてほしい。
世界中から支援を受けて立ち上がった釜石だから、
今度は世界中の苦しんでいる地域へと恩返しする。

わたしの凧も、くるくると回る凧になってしまったけど、
凧ひもを3mぐらい、高さも3mぐらいで安定させる。

ふわっと浮いてる感じが、ストレスフリーで心地よかった。

参加した子どもたちに取材するメディアもたくさん
平和を願うメッセージが寄せられていた