苦しい家計と過剰な娯楽依存の謎

混んでいる電車に乗っていると、意図せずとも周りの人のスマホの画面が目に入ることがあり、何を見ているのかと思えばゲームや漫画…ということが本当に多いです。私はスマホでゲームもしないですし、漫画も読まないのであまり理解できなかったのですが、つい最近「カタン」というボードゲームのアプリを入れまして(友人たちとやる)、それをやるのが楽しすぎてついつい時間を忘れてしまうということがありました。電車の中でも夢中になってゲームをする人の気持ちが少しわかった気がします。

マンガ、アニメ、ゲームなどの娯楽に関しては相当疎いですし、ほぼ何も知らないと言ってもいいくらいなのですが、その代わりに(?)昔から芸能・エンタメ・音楽系の娯楽が大好きで、ライブやコンサートはしょっちゅう行っています。「生」での体験が好きで、ライブは好きでもDVDはあまり観ません。あまりモノにも執着がないので、グッズは買わないことも多いです。しかし世の中的にはアーティストのグッズというのはものすごい人気のようで、開演前から長蛇の列、人気のものは争奪戦だったりします。「よくそんなに買うお金があるね?」と思うほどです。他を切り詰めてそれ用に貯金しているのかもしれません。

また、ディズニーリゾートの人気の過熱ぶりにも驚きます。今年の1月に家族がディズニーの食事券をもらったとのことで、久しぶりに舞浜界隈まで出かけたことがあったのですが、あの寒い時期にもかかわらずかなりの人がいて驚きました。私がディズニーヲタだった15年前くらいは、1月の平日なんてガラガラでした(確か)し、べらぼうに混んでいる日もそこまでなかったように思います。あらゆる娯楽(アニメ、ゲーム、漫画、エンタメ、アイドル、レジャー系など)が活況していて、人々の支出の内訳の中で「娯楽費」というのは大きな割合を占めているのではないかな、と感じることが多いです。

人々の可処分所得が減り、生活は苦しくなる一方のはずなのですが、娯楽費が減っているようには思えないのですよね(少なくとも首都圏)。これは何のデータ的裏付けも根拠もないただの推測なので適当に読んでください。また、支出面だけではなく、精神的にも娯楽に依存しているのでは?と思うことが多々あります。崇拝的というか盲目的というか、過剰に精神的に依存している感じがあって、それも傍から見ると奇妙で、だからこそ微妙に冷めた気持ちになることもあったりします。支出が大きくなる(仮)のは先に精神的な依存傾向があるからで、昨今話題になっている「ゲーム依存問題」だけではなく、ストーカー化するアイドルファンや過激化するディズニーヲタなども同じような精神構造の問題なのではないかと思ったりします。

生活が苦しいはずなのに、と思うけれど、現実は「生活が苦しいからこそ」娯楽に依存するんだろうなぁと漠然と考えていました。現実逃避傾向が強まっているのではないかと思います。仕事や学校、いつもの生活が辛すぎるので、娯楽に依存せずにはいられないということなのではないかと。依存というとお酒、ギャンブル、薬などが一般的ですが、娯楽というのもライトな依存なのかなと思ったりします。生きるのに必ずしも必要ないけれど、それなしでは生きられないという。これは支配層による3S政策が利いていると見ることもできると思います。

昨今ではインターネットが発達し、あらゆる情報が細分化されたこと、スピードが速くなったこと、情報量が格段に増えたことも、依存傾向の過激化に一役買ったかなと感じています。そして娯楽の種類も非常に多様化しましたね。うまく言えないですけど、私が小学校の頃(20年前)などの世間の空気って、もう少し「漠然」としていたと思うんですよね。少しいい加減というか、ゆったりしていた感じ。これも単なる肌感覚にしかすぎませんけどね。

高度経済成長期じゃあるまいし、もう生活に必要なモノは十分なくらいあって十二分に便利すぎてしまい、経済の「成長」とか「発展」というのが頭打ちになっている感はあります。資本主義自体が終わりそうなのに、銀行の利子のために無理に成長を強いられる社会。余計に人々にしわ寄せがいって低賃金&長時間労働&物価高&増税になって…の悪循環です。やっている仕事にやりがいがなく、つまらないただのお金を稼ぐ手段になっていたり、やっても喜びが得られない苦しみになっていることもありますよね。そんな仕事に一日の大部分を費やし、生きている実感も無く、漫然とした日々だからこそ、娯楽が必要になり、過剰に依存してしまうのだと思います。もう少し人々の生活に余裕が出てきたら、むしろ娯楽への依存は減るのではないかなと、そんな仮説も考えていたりします。家計の苦しさと娯楽への依存は、何か関係があるのではないかと、そう思わずにはいられませんでした。

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