外側の理不尽から、内側を見つめて

ここのところ、政治やスポーツ界、企業の不祥事や不正ネタに事欠かなかったので、noteでもたびたび取り上げてきました。真っ当な感覚をお持ちの大多数の方は「おかしい。嘘ばっかり。もう辞めてくれ。」というような気持ちでニュースや報道をご覧になっていたのではないかと思います。例に漏れず私も同様で、いい加減利己的で強欲な性根腐った嘘つき野郎は組織のトップから退陣してくれよ…と思いながら見ていました。学校から国家・世界に至るまで、小さな組織も大きな組織も相似形で、性根腐ったトップとそれに従う奴隷たちという構造は本当にどこでも同じように見られます。

私たち一般庶民は組織のトップや国のトップに支配され、理不尽な出来事を目の当たりにし、反発心を覚えますが、大きな世界というスケールではまた違った見方をすることもできます。世界の中の日本という国に住む人間ということで言うと、日本はグローバリズム推進国でバリバリ支配側に当たり、発展途上国などに対し、理不尽なことをしている側になります。私たちがありとあらゆる物を安く買えるのは、発展途上国の労働者を搾取しているからですよね。普段の生活では、私たちはあまりそういったことを意識していないと思います。それはもちろん、意図的に「意識しないようにさせられている」からです。発展途上国の過酷な労働実態や貧困の状況など、テレビ等で取り上げられることはほとんどありません。都合の悪いことは隠し、キラキラCMで人々を洗脳する。それがグローバリズムのやり口です。私達の快適で豊かな生活は、発展途上国の人々の犠牲によって成り立っているということを忘れてはならないと思います。

私が最近「理不尽だな」と思っていることの一つに、国内の労働者不足と移民問題があります。少子化により国内の労働者が不足している、人手不足で大変だ、のような記事、そしてその不足した労働者を補うのに移民を入れようといった記事も見かけます。ここで「人手不足が深刻」と言われているのは、いわゆる賃金が低い業界(福祉・飲食・小売など)での働き手のことであって、問題は不当に賃金が低い業界が存在することではないかと思うんですよね。人手不足なら、高い賃金を払えばいくらでも人は集まるでしょう。安い賃金で働いてくれる人が足りない、だから移民、というのはあまりにも自己中心的で、安い賃金を求めて海外に拠点を移し、国内の産業空洞化を招いたグローバル企業と同じ発想ですよね。少子化や人手不足は日本が自分で招いたことなのだから、自分たちで責任を持って苦しまなければ清算できないことなのではないでしょうか。

もっと言うと、自然環境や動物など、人間以外の動植物に対して、人間が理不尽な行動を繰り返してきていることも忘れてはならないと思います。動植物への敬意を忘れ、自らの欲望のまま好き勝手に環境を破壊し、動物を家畜にする人間たち。昨今の異常気象や自然災害は地球の怒りだ、といったような意見も見かけますが、本当にそうだろうなと思います。「そんなのおかしい、本当はそうしたくないのに」という人も、そうせざるを得ないシステムに組み込まれている以上、言い訳はできず、同罪だなと思っています。

外側の世界を見ていると、組織のトップや国のトップの理不尽さに腹が立つし、自分たちは被害者だ!といった気持ちになることも多々あります。では、私たちは本当にただの悪政の被害者なのか?私たち自体は理不尽な存在ではないのか?と内側を見つめてみると、世界レベル、動植物含めたレベルでは他国の人々を搾取し、動植物を苦しめる存在であると言えると思います。トップが悪い、政治が悪いと適切に批判し声をあげて退陣させていくのはもちろん大切ですが、かく言う自分も彼らと同じ様な考えや思想に染まって加担してはいなかったかと自らを振り返ってみるのも大切なことです。説教くさい記事で恐縮ですが(笑)、日頃忘れがちになってしまうことなので自戒とともに書いてみました。

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