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芥川龍之介を読んでみた。

『芥川龍之介 名作ベストコレクション』を読んだ。

うそ。

全部は読んでない。

全部で30作品あるが、9作品しか読んでない。

まだ3分の2あるが、いったん短いながらも感想文書いてみる。

※ネタバレ含む可能性あり。

羅生門

人間って理由さえあれば簡単に悪人になっちゃんだなと考えてしまう。
悪に手を染めないようにしたい。

自分にもコンプレックスはある。それが無くなったら無くなったで嬉しいけど、ほんとに無くなってしまったら、寂しくなってしまうのかな。

自分のコンプレックスの内容は内緒だけど、自分の場合、無くなってほしいという考えしかない。

芋粥

『旅行はそこに訪れたときより、そこに行くまでが楽しい』といった感じ。
もちろん、訪れてるときも楽しいけど。
でも、そんなことが頭によぎった内容。

蜘蛛の糸

これはオチを知ってる人も多いと思うが、改めて読むとなぜ『蜘蛛』だったのかを知った。でも、その善意だけで主人公を助けようと思ったお釈迦様にはちょっと疑問。
それじゃ地獄に落ちた人たちは全員ちょっとの善意のかけらもなかったってことになるのでは??

地獄変

『やっぱり、関係ない人巻き込んじゃだめだよ・・・』
の一言に尽きる。
もうかわいそうとしか言えない人たちが多数。

猿蟹合戦

一度は読んだことあるはずの『猿蟹合戦』のその後を描いた話。
何が善で、何が悪なのかを考えさせれる。
昔ばなしの『猿蟹合戦』を知ってるだけになんだかやるせない。

あばばばば

タイトルだけでも気になってた話。
ちょっと会わないうちに人って変わるよねというあるあるが描写されている。
個人的に一番共感できた話。
タイトルの『あばばばば』の意味も最後になってそういうことね!と納得してしまう。

河童

人間の心情をうまーく描いている作者(上から目線)とは思えないファンタジー要素の入った話。
と思ってたが、読んでいくうちに詩人や音楽家が出たり、なんとか主義だとか当時の日本(よく分かってはいない)と変わりない世界観が描かれている。
勝手な想像だが、作者はこういう世界だったらこうなんだろなと想像しながら書いたのかなーと思った。

或阿呆の一生

具体的な名前がなく「先生」「母」「先輩」といった表現しかないので、読みにくかったのが正直な感想。
作者の没後に出された作品で、遺書的なものらしい。
と言いながら、ちゃんと感想書けないのが申し訳ない。

全体的に

3分の1しか読んでないので、『全体的』という表現もおかしいがとりあえず。

旧漢字で書かれているために読みにくいところはあるが、こういう意味かなと想像したり、それでも無理なら検索したりした。
意味があってた時は素直に嬉しい。

『羅生門』にしろ『あばばばば』にしろ、こういうことあるなーと思いながら読んだ。

昔の文学を読んだことはほぼゼロに等しいが、読んでみると当時のことが少しは分かった気になった(つもり)。

どうしても、現在のことに視点をおきがちなので、ん?と思うところもあったが、それはそれでこういう時代背景だったんだと勉強になった。

他の人の作品も機会があれば読んでみたい。

その前に読んでない作品も読んでおきたい。

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