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2023年夏旅②〈飛騨高山の朝市〜喫茶店モーニング編〉

飛騨の関市モネの池から無事ホテル到着。
到着は22時をまわっており、部屋に入るやいなや、風呂や歯磨き等寝る準備をさっさとすませて布団にすべりこんだ。

楽しいとはいえ、旅というのはなんだかんだ疲れるのだ。

今年の夏旅出発編はこちら
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翌朝6時30分
まだ夢と現実のはざまの私に旦那さんがスマホの画面を見せながら

アサイチ、アサイチ

と言っている。
はざまにはいるものの、どうやらこれは現実側らしく夢側ではないようだ。しかし意識朦朧で目もショボショボの私にそんな画面なんて見えるはずもなく。
でも見覚えのある赤いマークが見えた気がしたので、それがおそらくGoogleマップだろうことはなんとなくだがわかった。


私たち夫婦は旅の際、朝食は必ずホテル周辺で喫茶店を探し、そこでモーニングをとることにしている。
普段は行くことがない「喫茶店」。行く先々でいろんな喫茶店を探し、いろんなモーニングとおいしいコーヒーをいただくのは本当に楽しく、美味しく、そして幸せ。
旅においてはここぞとばかりに朝から非日常を味わいつくすのだ。

なので旦那さんがさっそくGoogleマップで喫茶店を見つけ、その報告なのかと思った。


朝イチから開いてる喫茶店ミツケタヨ

そういうことなんだろうと寝ぼけた頭で判断し、なんとかベッドからヨロヨロと起き上がって身支度を始める。

歯を磨いて顔を洗ってもまだまだハッキリしない寝ぼけた状態の私だったが、ヨロヨロごそごそ準備しながらふと思った。

もしかしてアサイチは "朝一" ではなく "朝市" なんじゃなかろうか。
飛騨高山の朝市って聞いたことある。有名やんね?

旦那さん、アサイチってもしかして朝市のこと言ってたん?


長いことかかったけど正解



ということで、
アサイチ=朝市 と気づくのに30分以上かかったが、せっかく飛騨高山に来たのだからと、モーニングの前にお散歩がてら朝市に行くことになった。

朝市の場所までは、古い建物が立ち並ぶ美しい"古い町並み"をお散歩がてらに歩いて行く。こんな所を朝からお散歩できるこの町の人達はきっと幸せなんだろうな、と思いを馳せながら歩く。


毎朝この橋を渡りたいと思いながら


毎朝犬とお散歩したいと思いながら




朝市では種類は少ないが、採れたての野菜や果物が驚きの値段で売られている。野菜も好きだが特にフルーツには目がない私にとって、ここはパラダイスなんじゃないかと思った。

きゅうり、枝豆、トマト、すいか、りんご
とうもろこし、なすび、いんげんまめ

桃なんて自分が住んでいる地域では考えられないような値段だった。

買いものに夢中で
かろうじて撮ったおばあちゃんの枝豆


気づくと(気づくのに時間がかかるのは私だけだが) 自分と旦那さんの腕は野菜と果物でいっぱいになっていた。

太陽も高く昇り始め、気温もあがってきた。汗は吹き出し両腕には野菜と果物が入った袋が食いこみ、重いし痛い。ジリジリと日に照らされいっそう痛さが増してくる。

暑さと重さ、そして喉の渇きと空腹でゼーハー言いながら、朝市のすぐ下の川で餌やりをする外国人観光客に群がる鯉を尻目に、無言で喫茶店へと向かった。

川が綺麗なので
上からでも尻目でも十分綺麗な鯉



今年の夏旅での喫茶店は忘れられないものとなった。

やわらかい日差しが入る明るい店内は、木のぬくもりでいっぱい。天井には大きな梁があり、床も天井も窓辺も、すべてに木のぬくもりとやわらかさがある。

私たちが座った席に接する窓辺には大きな花瓶があり、夏の草花が涼しげに生けられていた。
白いすりガラスのような素材のその花びんは、つい先ほどお水を交換してもらったばかりのように、陽の光で気持ちよさそうにキラキラしてる。

きっと冷たいお水を入れてもらったんだろう。花びんには小さな水滴がたくさんつき、冷たそうで美味しそうにすら見える。

花びんの隣には小さな本がディスプレイされている。
「愛のクロード」
どんな内容の本なのかはわからないが、猫の写真が表紙のものだった。

ここのオーナーさんはきっと猫好きなんだろうな

そんなことをふと思ったが、よく見ると店内のあちこちに猫のモチーフの雑貨がたくさん置かれているのが目に入った。予想した"猫好き"は濃厚のようだ。

お店の入り口で日差しよけにもなっている葡萄の蔓、白くペイントされた木とガラスの扉、大きな梁、植物、クッション、窓辺、本…。


アリエッティの部屋のようだと思った。


明るくあたたかく、好きなものに囲まれている気持ちのいいこんな部屋で毎日を過ごせるのっていったいどんなに素敵なのだろうか…。どれほど毎日心満たされるんだろう…。

こんな部屋に住みたいと心底思った。

どんどん膨らむ妄想のさなか、注文したものが運ばれてきた。コーヒーの良い香りと、お皿の上の思いもよらない豪華さに、一瞬で現実に戻る。

うわぁ!!

っていう顔になったのが自分でもわかった。

うわあ!!



"Blake fast special "
という名の通り本当にスペシャル。いやもうスペシャル超えてるんちゃう??


てんこ盛りの生野菜
ゴボウサラダもスクランブルエッグも
ハムもハッシュドポテトもおる!
デザートにスイカもおるやん!


喫茶店の美味しいコーヒーを味わうにはホットじゃなければダメだと勝手に信じている私はホットコーヒー。暑がりの旦那さんはアイスコーヒーを飲んだ。
しかし喫茶店のコーヒーってどうしてこんなにも美味しいんだろう…。

きれいに撮れたのはアイスコーヒー


朝一の朝市散歩で歩き回って腹ペコだったので、2人とも黙々と食べた。
瑞々しい野菜もたまごもハムもトーストも、全部おいしくて、その上スペシャルのおかげでお腹はパンパンになった。

心も体も満たされるってこういうことだ。


喫茶店でお会計を済ませ、外に出て帰り際、私は何度も何度も振り返った。

いつかはこんな部屋に住みたいと思ったその素敵な場所を目に焼き付けるために。葡萄の蔓と扉を忘れないように。


ホテルに戻ったらチェックアウトして次の目的地に向かおう。次は長野だ。いよいよミッションのひとつである

長野県でおいしいお蕎麦を食べる

をクリアしにいくのだ。


** つづく **





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