母乳をやめるのは悪いことなのか
……もう母乳やめたい。
そう何度思ったことか。
でも、出なくて悩んでる人もたくさんいるのに、私の悩みは贅沢な悩みだ。
だから、これは我慢しないといけない。
調べてみても、みんな我慢してやってることらしい。
この我慢ができないなら母親として失格なんだ。
最近下の歯が生えてきて、遊びのみの際に噛まれること多々。
ついに同じ場所を噛まれて流血しながら、傷口を吸われる痛みも恐怖なのに、また噛まれるかも知れないという恐怖で授乳するのが怖くなりました。
毎回ピュアレーンを塗ってラップパックをして。
深夜2時、また同じところを噛まれて、私の心の糸はプツンと切れてしまいました。
……もう母乳やめる。
半年、ここまで来るのに何度授乳の事で泣いて悩んだか。
悩みのほとんどは母乳に関することだったような気がする。
もう、私がんばったよね?
もう、いいよね……。
最近はスパウトを初めて”吸って”くれて、母乳以外のものも吸えるということに感動していた矢先でした。
今なら、哺乳瓶練習出来るかもしれない。
もうこのまま、断乳して完ミにしよう。
息勇んでいくつかの種類の哺乳瓶を買ってきて、いくつかのストローやマグも買ってきて、粉ミルクだって缶で買ってきた。
でも、良くて40cc。
ダメだとひと口も飲めずにギャン泣き。
……やっぱり私は悪いことをしているのだろうか。
1人で離乳のための方法を模索することに限界を感じて、昨日の夕方、いつもお世話になっている子育てひろばへ相談しに行きました。
「詳しい人がいるから……。」と、別のベテランそうな保育士さんを呼んでくださり、「完母だけれど、ミルクを飲ませたいんです。」と、相談しはじめました。
具体的に、毎回ミルクから先に練習していいのか?
ミルク飲まなければおっぱいもらえると思ってしまわないか?
それとも、この時間はどんなに飲めなくてもミルクだけ。みたいにハッキリ分けた方がいいのか?
帰ってきた答えは、「お母さんのやりたいようにするのが1番なんですよ。」ということ。
なぜミルクを飲ませたいのかは聞かれませんでした。
何故か、自分で説明しながら、別に辞めたい理由を話していた訳でもないのに涙が出てきて、止まらなくなってしまいました。
何となく察してくださった保育士さん。
「お母さんの気持ちが1番で、そういうのは赤ちゃんにも伝わるから。だから、お母さんがしたいようにするのが1番ですよ。」
「乳腺炎とかがあるからね、出来たら助産師さんとかにも相談しながらマッサージとか必要なら受けた方がいいけど、助産師さんだと人によっては母乳続けるように言われるかも知れないからね。」
「でも、私たち保育士は、そういうお母さんを悩ませたくないんですよね。
初めからミルクの子だっているし、お母さん一人ひとり違うんですから、ミルクが悪いだなんて言えないんです。」
この半年、悩みのほとんどは母乳の事だったこと。
私の中では、もうやり切ったと思えていること。
それを伝えた上で、
今歯が生えてきて噛まれる恐怖の中授乳していること、このまま上下の歯が生えてきて噛まれたらもっと酷い傷になるのでは?
卒乳できなくて悩んでるママさんの記事もたくさんあるし、もう母乳のことで悩みたくない。
そう伝えました。
今朝、息子に、
「大事な話があるから、よく聞いて。」
と言い、抱き上げました。
いつもみたいにニコニコしている息子。
「今日から少しずつ、おっぱい卒業します。」
そういうと、「え!?嘘でしょ!?」みたいな顔をした息子。
その話も保育士さんにしました。
すると、「私、ミルクにするお母さんたちに必ず伝えていることがあって、それは、『ちゃんと赤ちゃんに伝えること』なのね。
お母さん、言われなくてもそうやって赤ちゃんに伝えてあげて、いいお母さんですよ。
赤ちゃんね、分からないようでも、ちゃんと分かってるんです。
だからこれからも、何でもしっかり言葉で伝えてあげてくださいね。」
「しばらくミルクをトライしてみて、また教えて?」と、最後に告げられ、その日は閉館時間も近づいていたので帰ることに。
帰りながら、何故泣いてしまったのか考えていると、
完母からどのように完ミに移行していくか調べていた時のことを思い出しました。
”病気ならまだしも、母乳が出るのに親の都合で辞めるなんて……。”
”ここまで来たらあともう少しなのだから、頑張ってみましょう。”
そんな言葉がたくさん出てきました。
私の中ではやり切ったと思えているのに、一般的には”可哀想”な事なのかもしれない。
そんな思いが払拭しきれなかったこと。
また、夫が完母に対してすごく誇り?に思っていることが引っかかっていたのだと思い返されました。
ミルクだったら愛がないのか?
そんなことはない。
途中からミルクにされた赤ちゃんは不幸なのか?
そんな子もたくさんいるはず。
仕事でやめていく方も沢山おられるはず。
もちろん、同じ数だけ”やめたくない”、”母乳が出ていたら続けたかった”そんな方もたくさんいるはず。
でも、私の中では完ミとは言わなくても、少しでもミルクを飲んでくれる方が栄養面でも安心で、私自身が笑っていられることなんです。
だから、無理なく少しずつ、ゆっくり卒業しよう。
そして、今まで以上にスキンシップをたくさんとって、ミルク練習の後はたくさんギューってしよう。
それが”私の”母乳育児だ。
これから、母乳を卒業出来るかもしれないし、何だかんだ卒乳の時期までこのままいくかもしれない。
でも、頭の中と気持ちを整理出来たお陰で、どんな形になっても最後まで笑っていられると思う事ができました。
悩んでいる方、たくさんいらっしゃると思います。
色んな意見がある事も理解しています。
特に母乳についてはとてもセンシティブな内容で、他人に相談しにくい。仲の良い関係なら尚更だと思います。
その人その人の母乳育児の形があっていいと思いました。母乳だけでなく、育児全体についても同じことだと思いました。
今日も心から笑って、1日を過ごしたいと思います。
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