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【3分で読む】健康診断結果で分かる”認知症”のリスク

皆さん、お疲れ様です。
糖質OFFアドバイザーのターマンです。
今回は「健康診断結果で分かる認知症のリスク」についてお話ししたいと思います。

皆さんは健康診断をどういう気持ちで受けてますか?
会社から言われてしょうがなく受けたり…
体重測るからって慌てて数日前から食事に気を使ったり…
実は健康診断をポジティブな気持ちで受ける方は少ないのではないでしょうか?
私もその1人でした。毎年、結果は必ずメタボ判定。
現実を突きつけられるのが嫌でした。(何もしてないだけですが…)

ただダイエットをした後の健康診断は別!
気持ち的には何かの発表会のような感じ?努力の成果を見せてやる!みたいな。
今年の健康診断はワクワクして受けました。
努力の成果が数値で表れていることが非常に嬉しかったです。
その時に感じたのは、健康診断は”体の通知表”みたいなものだということ。

今までは成績が悪い通知表は見たくもなかったのですが、
それは”今の自分の現在地”で、”これからどこに向かえばいいのかを教えてくれる”非常に重要なデータであることに気付きました。

今回はその「体の通知表(=健康診断結果)」の数値を参考に、
「将来の認知症のリスク」を見ていきたいと思います。

認知症の現状

アルツハイマー病などの認知症にかかる人の割合は急激に増加しています。
今でも3秒に1人の割合で増加していると言われています。
最近でもエーザイと米バイオジェンが開発した新薬「レカネマブ」が米食品医薬品局(FDA)に正式承認されたと話題になりました。

「レカネマブ」はアルツハイマー病の進行を遅らせる効果のある薬となりますが、
実際に使えるのは軽度の認知障害(物忘れはあるが、全般的に認知機能は正常で日常生活動作は自立できている)が出ている人のみで、認知機能の悪化が進んだ人は使用できません。→私の考えですが、軽度の認知障害だと”年のせい”で済ませる人が多そうです。そのような方が病院に行くのか少し疑問です。手遅れになるのではないかと心配になります。

また事前検査(数万円)、レカネマブも年間370万円と非常に高額です。
世界全体で認知症のケアにかかるコストは2018年に1兆ドルを記録しています。
しかも2030年にはその2倍になる予測まで出ています。
また患者を支える家族の値段がつけられないほどの精神的苦痛もつけ加えておかなければいけません。

これだけの負担が患者本人と家族に降り掛かると考えれば、
認知症にはならないように予防することを考えなければいけません。

糖とアルツハイマー病

AGEs

生きている限り、糖化を防ぐことはできません。糖化は正常な代謝がもたらす産物であり、老化プロセスの土台となるものです。
糖化プロセスの過程で余分な糖とタンパク質が結合して「AGEs」が発生し、肌の老化の主因となります。

また「AGEs」は血管に対するダメージも伴います。
糖尿病になると冠状動脈心疾患や脳卒中のリスクが大幅に増加し、脳に血液を供給する血管にかなりのダメージを受けています。
そのダメージが原因で、アルツハイマー病などの認知症になる可能性があります。

アミロイドβ

アルツハイマー病は「アミロイドβ」という特殊なタンパク質が脳細胞に蓄積する過程で、脳の萎縮が起こるために発生すると考えられています。
「インスリン分解酵素」は血中のインスリン濃度が高いと、インスリンを分解してくれますが、実はアミロイドβを分解する作用も持っています。
しかしインスリン濃度が高い状態が続くと、インスリン分解酵素はインスリン分解を優先します。
つまりインスリン濃度を高めない・糖質を摂りすぎない生活を心掛けることが重要となります。

健康診断結果「ヘモグロビンA1c」

90日間の平均的な血糖値を見る検査で糖尿病患者の血糖コントロールの具合を見るための標準的な測定値となります。
赤血球の中にあるタンパク質であるヘモグロビンA1cは、酸素を運び、血糖と結びつきます。血糖値が高いと結合する糖の量が多くなります。

糖化したヘモグロビンが糖尿病のリスク因子だということは十分立証されており、
脳卒中、冠状動脈心疾患などによる死のリスクと相関関係にあります。
ここで健康診断結果が手元にあれば、照らし合わせながら読んでいただきたいのですが、
ヘモグロビンA1cの値が”6.0パーセント”を上回っていれば、上記で述べたリスクとの相関関係が強力だと考えられます。

またどの臨床検査が脳の萎縮と一番関係しているのかを調べた研究があり、ヘモグロビンA1cが密接に関係していることが分かっています。
脳の組織がどれだけ喪失しているか、
その程度をヘモグロビンA1cの値が最も低い(4.4から5.2)人たちと、
最も高い(5.9から9.0)人たちで比較したところ、
最も高い人たちの脳の喪失は6年間でほぼ2倍になっています。
理想的なヘモグロビンA1cは「4.8〜5.4」の範囲です。

ちなみに私自身の健康診断結果は以下のように表記されていました。
HbA1 c 今年:5.4 去年:5.7 一昨年:5.5
なんとか今年はギリギリ正常の範囲に入っていることになっています。
過去一番太っていた去年は5.7で、危険範囲に片足を突っ込んでいるような感じでした。

以前も述べたようにヘモグロビンA1cは90日間の血糖値を見る検査です。
健康診断数日前にどうにかできる数値ではありません。
つまり日頃からの習慣が自分の運命を決める
ということです。
過度な糖質の摂取を減らし、運動を適度に取り入れると、体重は減少し、ヘモグロビンA1cも”減らす”ことができます。

最後に「中国最古の医学書」より

最後に中国最古の医学書『黄帝内経』より、
ある言葉を引用して今回の記事を終わりにしたいと思います。

病気が現れてから治療を施すというのは、のどの渇きを覚えてから井戸を掘ったり、戦いが始まってから武器を鍛錬したりするようなものだ。

『黄帝内経』紀元前二世紀

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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