グランメゾン東京 

 木村拓哉の演技はワンパターンだが、なぜかドラマはめちゃくちゃ面白い。(キムタクファンの人ディスってるわけではないから気分を害さないでね)
 何度も観てしまうドラマがいくつかある。今回は『グランメゾン東京』を紹介したいと思う。

グランメゾン東京

 どの話も面白いのだが、僕が特に気に入っている話が2つある。

 1つ目は第6話である。

「涙の決意!盗まれたレシピを取り戻せ!!」



グランメゾン東京が、ミシュランの前哨戦といわれる賞レース「トップレストラン50」の候補に選ばれる。尾花(木村拓哉)は審査に向け、魚料理の改良を試みる。忙しくなった店内では、新たにスタッフを雇うことに。一方、待遇に不満を持つ芹田(寛一郎)に、江藤(手塚とおる)があることを持ち掛ける。

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 僕は主人公の活躍より、モブキャラに感情移入しやすい。僕自身かモブキャラだからだろう。決して主人公タイプではないから、憧れはもちろんあるんだけど、モブキャラが活躍するとグッと来るものがある。

 少年ジャンプで連載されていた『ハイキュー』の山口がピンチサーバーとして活躍する話は思わず泣いてしまった。(わかってくれるかな…?)

 芹田がこの話を機に料理人として成長していく姿が、より物語を面白くしていると個人的に思っている。

 2つ目が第8話である。

「ねじれた関係の行方師匠から受け継ぐ魂」


尾花(木村拓哉)が倫子(鈴木京香)の家から姿を消し、店にも現れない。心配する倫子らをよそに、尾花は自分の“料理の師匠”という洋食店の主人・潮(木場勝己)を連れて戻ってくる。尾花は潮に料理を振る舞うが、潮は全てにけちをつけ、京野(沢村一樹)の接客も非難。納得できない倫子は、尾花と潮の店を訪れる。

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 自分たちが美味しいと思った料理をお客さんに出していたが、師匠から星を狙うがゆえに大事なものを見落としていることに気付かされる話である。これを機に、お客さん一人一人の美味しいを大事にするようになる。

 「お前の優しさは重い」と言われたことがある。自分的には彼女に喜んで欲しいと思って、何を買えば喜んでくれるのかを考えていたつもりだった。
 ネットで買える物もそれじゃ味気ないなと思って、直接足を運んで買いに行っていた。
 相手に喜んで欲しいと思うお前の良さはわかる。だけど、それはお前の自己満じゃないのか?お前のためにこんなことしてやった俺ってすごくない?と見せたいだけじゃないのか?と言われた。
 我が師匠は痛いところをついてくる。だけど否定はできなかった。
 師匠の言うとおりだった。僕は自分の気持ちを押し付けていただけだった。
 相手が喜んでくれたらいい。だが、僕の予想とは違う反応だったら、こんなに彼女のために考えて選んだのに!と勝手にイラついていた。
 心の小さい自己満野郎だった。貰った相手もいい迷惑だよな。
 ついでに買っただけだよ。いらなかったら売ってもいいよっていう方が良くないか?貰った相手が負担にならないか考えろよと教わった。

 この話をみて、師匠から教わったことを思い出した。相手のことを考える難しさ。相手のためと思っていたら、いつの間にか自分の気持ちを押し付けていただけだったということはよくあることだと思う。
 そうならないために、僕がしたことは相手の負担になっていないかという視点を持っていると本末転倒なことにはならないはずだ。

 少し話が脱線してしまったが、様々な事情を抱えたメンバーが、3つ星を取るために奮闘する物語は何度観ても胸を熱くする。
 観たことある人は多いかもしれないが、今回紹介していない話もとても面白いので、もし観ていなかったら是非観てほしい。

ミシュラン取るなら3つ星!
 


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