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ふとしたときに蘇るであろう、とある中華料理屋さんの「冷麺」

夏の終わりごろ、少し早めのランチを取ろうと友だちとふと立ち寄った中華料理屋さんの冷麺が、忘れられない味です。

ザ・地元の町中華な店構えで、初めて訪れるにもかかわらず一歩入ると落ち着く居心地の良さが印象的。

お好きな席へどうぞと、これまた地元の町中華での対応を受け、着席。

メニューを開いて選んだのは、(たぶん)季節限定の「冷麺」。友だちは違うのを選んでたな。超ボリューミーな中華ランチだった。私は絶対に食べられないと思って、一品だけのを選びました。

普段の食事では、糖質×脂をかなり気にしていて、特に麺類は避けるようにしてたんです。けれどこの日は、「冷麺いいじゃん。夏も終わりそうだし、こういうときくらいしか食べる機会ないもんね。」と軽い気持ちで「冷麺お願いします」と注文。

友だちが注文したラーメンが先に来たので「伸びちゃうから食べなよ」と食べさせて、私といえば寝起きのせいで起ききっていない脳でボーッと考え事をしてました。何を考えていたのか全く覚えていないので、たぶん何も考えていなかったです。

「どうぞ〜」と冷麺が到着。そういえば冷麺って食べたことあったっけ?あるはずなんだけど、いつ・どこで食べたか全く覚えていなかったのでワクワクしながらひとすすり。

冷たい麺に(たぶん)ゴマダレが絡まっていて、ちょっぴり顔を覗かせる辛さが刺激的で良い。

この日は朝からだらだら過ごして、さあ出るかとなったのが午前11時。友だちだからこれほどダラけられたかな。一人だと、休日だろうが朝から規則正しく動くので、朝から数時間ダラけたこの日はなんだかとても「エモい」感じがしました。それほど動いていないとはいえ、朝ごはんを食べずにいたお腹に染み渡る冷麺とタレが思い出に残るのは、当たり前か、どうだろうか。

きっとこの先、町中華に入ったときとか、冷麺という文字を見たときに、この日のことを思い出すんだろうな。っていうのはわりと確信しています。

どれほど値が張る料理にも、絶対に勝てない味でした。「おいしかった」の一言では済ませられないような、まさに心に残る味

今後もきっとふとした瞬間、たとえば町中華でメニューを選ぶときや「冷麺」の2文字を見たときに、この日のことが蘇る気がします。

こういう、小さいけれど心温まる思い出が生まれるたび、きちんと気づいて、一生覚えつづけていたいです。今年の夏ももう終わりますが、静かながらも良い思い出をたくさん作れたな。














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