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劉廷芝「代悲白頭翁」。~年年歳歳花相似~ 変わらぬ自然と、変わりゆくヒト。切ないね~

またまた「中国古典名言辞典」より。
只今、「唐詩選」のところ。

年年歳歳花相似ねんねんさいさいはなあいにたり、歳歳年年人同ひとおなじからず。

年年歳歳花相似 歳歳年年人不同 (七言古詩 劉廷芝「代悲白頭翁」)

来る年ごとに咲く花の姿は常に同じようだが、それを眺める人々の姿はそのたびに変わっている。(劉廷芝りゅうていし白頭はくとうを悲しむおきなに代わる」)
この「代悲白頭翁」は宋子門そうしもんの詩だという人もある。劉廷芝は宋子門の婿むこだが、かれがこの詩を作ったとき、あまりにもそのできばえがよいので、宋子門がそれを自分にくれないかと要求した。劉がそれを断ったので、宋子門はついに劉廷芝を殺し自分の作にしたという。

劉廷芝(劉希夷(りゅうきい)→651年~679年(若っ!)。唐の詩人。
宋子門→656年?~712年。唐の詩人。

「代悲白頭翁」劉廷芝

洛陽城東桃李花 飛來飛去落誰家
洛陽女児惜顔色 行逢落花長歎息
今年花落顔色改 明年花開復誰在
已見松柏摧為薪 更聞桑田変成海
古人無復洛城東 今人還對落花風
年年歳歳花相似 歳歳年年人不同
寄言全盛紅顔子 應憐半死白頭翁
此翁白頭真可憐 伊昔紅顔美少年
公子王孫芳樹下 清歌妙舞落花前
光禄池臺開錦繍 将軍楼閣畫神仙
一朝臥病無相識 三春行楽在誰邉
宛轉蛾眉能幾時 須臾鶴髪亂如絲
但看古来歌舞地 惟有黄昏鳥雀悲

切ないね~。
昔ながらの自然の前で、
自分はどんどん年をとっている。

でも実際は、
自然の方もちゃんと変わってるよね。
詳細には。

にしても、
一つの詩で殺しが起きるなんて、
これまたすごいね。(一説によると)

ということで、劉廷芝「代悲白頭翁」から、ですた~。


★\(^^)/☆

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