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杜甫「貧交行」。管鮑の貧時の交わり。真の友。シン・トモ。

またまた「中国古典名言辞典」より。
只今、「唐詩選」のところ。

手をひるがえせば雲とり手をおおえば雨、紛紛ふんぷんたる軽薄何けいはくなんかぞうるをもちいん。

翻手作雲覆手雨 紛紛軽薄何須数 (七言古詩 杜甫「貧交行」)

金のあるうちは仲良くしているが、金がなくなると変わってしまう。まるで手のひらをかえすと雲になったり雨になったりするように変化が激しい。そのような紛紛軽薄な姿など、いちいちとりあげて論評する必要は少しもない。(杜甫とほ貧交行ひんこうこう」)
「貧交」は貧中の交わり。「行」は詩の一つの形。

・杜甫→712年~770年。李白と並ぶ中国文学史上最高の詩人として、李白の「詩仙」に対して、「詩聖」と呼ばれている。
・紛紛→①物事が入り交じって乱れるさま。② 意見や説などが多くとびかうさま。(コトバンクより

きみ見ずや管鮑貧時かんぽうひんじの交わり、の道今人棄こんじんすてて土のごとし。

君不見管鮑貧時交 此道今人棄如土 (七言古詩 杜甫「貧交行」)

せい管仲かんちゅう鮑叔ほうしゅくのような貧乏のなかでの立派な交際を見るがいい。あのような交友の道を今日の人々は土くれのように捨てて顧みようともしない。(杜甫とほ貧交行ひんこうこう」)

管仲→?~前645年。中国春秋時代の斉の政治家。
鮑叔→生没年不詳。中国春秋時代の斉の政治家。
「管鮑の交わり」→友人としての親密な交わり。仲むつまじい交際。管仲曰く「私を生んだのは父母だが私のことを本当にわかってくれているのは鮑叔だ」と。

「貧交行」杜甫

翻手作雲覆手雨
紛紛軽薄何須数
君不見管鮑貧時交
此道今人棄如土

真の友。
羨ましい。
友情もまた難しい……。

良き貧交も、
バランス崩れると、
崩壊しやすいと思う。

管鮑かんぽうの交わり」も、
美談として残ってるだけで、
実際のとこはどうだかわからんね。

人間の関係性は、
ほんと手のひらを返すように、
ころころと変わりやすい。

そんな中で、
変わらぬ関係性を維持できているのは、
素晴らしいことなので、大切にするべ~きよね!

ということで、杜甫「貧交行」ですた~☆彡


★\(^^)/☆

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