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8月に読んだ本の16冊まとめ<読書メーター登録分>

9月になりましたので、8月に読んだ本16冊<読書メーター登録分>のまとめてを掲載します!noteには掲載していない本も含まれていますのでぜひご覧くださいー🤗💕(↓ 本の表紙を示した本棚 )

プレゼンテーション1

個人的には、有川ひろさんの旅猫リポート (講談社文庫)が一番こころに残っています。

ある事情により愛猫を飼うことができなくなった主人公が友人たちにお願いするのですが、決まらないことにほっとする想いが痛いほどわかります。最近、関連本として有川さんの「みとりねこ」という単行本も出たようでこちらも読みたいと思っています。

それでは、9月も引き続き体調に留意しつつ、読書のHappy時間を過ごしましょう!✨

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2021年8月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:3896ページ
ナイス数:207ナイス

https://bookmeter.com/users/1238742/summary/monthly

■始まりの木

抜け道や近道という方法もあるけれど、王道を歩く人になりたいと感じる本。神と自然、そして学問というテーマを古屋と藤崎の師弟関係をとおして、やさしく語りかけてくれました。たまには、ベンチに座って大樹をゆっくり眺めてみようかな。
読了日:08月31日 著者:夏川草介
https://bookmeter.com/books/16779457

■愛という字 (文春文庫)

向田邦子さんの小説は上品でしかも無駄がないという感じだ。昔の情緒がたっぷりしみ込んでいて生活感が文章に溢れている。「びっくり箱」という話は、看護婦の岸本厚子が恋人である田島良司を連れて田舎の長野に帰る場面から始まる。連絡なしで帰った厚子を迎えたのは、母と半同棲生活を送っているという米倉だった。しかも米倉も仕事を持っていない。しっかりしているようでさびしがりや、そして似た者同士の母娘の姿だった。
読了日:08月28日 著者:向田 邦子
https://bookmeter.com/books/380173

■なんにもうまくいかないわ

酸いも甘いも知る志津子さんに旧友や部下も引き回されていますが、志津子さんは情に深く頼られたら嫌と言えないで人。中でも志津子さんらしさが表れているのが「タイフーン・メーカー」で思わず笑いがこぼれました!
読了日:08月23日 著者:平安寿子
https://bookmeter.com/books/11571669

■声の在りか

主人公の希和は、SNSでの保護者同士の関係、学校での携帯電話の盗難事件がある中で自分が声を上げることをためらい、逡巡する。それでもなお、自分の本当の声を伝えたいと思い続け、アフタースクールで出会った要や子供たちとの関係で少しずつ信頼できる人たちに伝え始める。声の在りかは、私の在りか。本当の声を出せずに抑え続けている人や、まわりに合わせることに疲れている人になにかしらのヒントになるかもしれない。
読了日:08月23日 著者:寺地 はるな
https://bookmeter.com/books/17852147

■サロメの眠るベッド


早映の結婚前の微妙な心理を描かれていて、結婚が決まっても何が起こるかわからないということを思い知らされたような気がする。私が私を選ぶことはいつも自由なのだと思う早映がとても眩しく感じた
読了日:08月20日 著者:唯川 恵
https://bookmeter.com/books/426254

■本を守ろうとする猫の話


本が好きだという思いから、いつしか暴走し始めて逸脱した行為に走る。さて、この人は悪の人なのだろうか。
トラ猫から見込まれた書店二代目高校生も林太郎が真意を探っていきます。
本と向き合う人は、時に孤独の世界に入りますが、本と向き合うばかりでなく、人と人とのつき合いを忘れてはいけないよというメッセージも感じました。
読了日:08月19日 著者:夏川 草介
https://bookmeter.com/books/11281505

■ランチ酒 今日もまんぷく


ランチ酒シリーズの3冊目で今回も”目でおいしさを味わいました!個々の事情を抱える様々な依頼人に対して、祥子さんがどのように対応していくか。それは祥子さんにどのような影響を与えるか。本作から読み始めてもわかりますが、1冊目から順を追って読むと依頼人の背景と、祥子さんの心情がより深まること間違いなしです!
祥子さんが決断した理由の「いまの気持ちに素直になろう」に一票を投じるとともに、新たな展開となりそうな次作を今から楽しみにしています。
読了日:08月16日 著者:原田ひ香
https://bookmeter.com/books/18233709

■まりも日記


巻末にも書かれていますが、どれが「虚」で「実」なのか境目が不明です。しかし、著者が猫を飼ったのは本当かな。作家の暮らしをブログに融合させて、つれづれなるままに記す新感覚なスタイルが面白く、短編の「まりも日記」とともに、ペルシャ猫が出てくる「行旅死亡人」も小説家と編集者の攻防戦にミステリーの要素も。表紙のイラストもぴったり合ってお得な掘り出し物でしたー
読了日:08月16日 著者:真梨 幸子
https://bookmeter.com/books/17978311

■ラブコメ今昔 (角川文庫)


「クジラの恋」に続く自衛隊での恋愛バナシの第2弾です。切り口が異なる6編の中で一番胸にジーンときたのは「秘め事」です。上官の娘を愛するようになり、そろそろ上官に伝えようとする時に同僚にまさかの事故が…。自衛隊での上下関係、見学と称したプチお見合い(これは本当にあるのかな?)など知らない世界にワクワクしました。とんびに油揚げをさらわれた手島がどのような一撃するかをお楽しみに!
読了日:08月16日 著者:有川 浩
https://bookmeter.com/books/4797604

■夜の出帆 (1976年)


この本は私が中高生の時に読んだ本で最後は泣いてしまった。渡辺淳一という人はどうしてこんなにも男と女の愛情表現が上手なのだろう。感服してしまった。「聖子はズルい女」と思ったが、人は思いもよらずに別の人を愛することがあるのか。
読了日:08月13日 著者:渡辺 淳一
https://bookmeter.com/books/1021266

■ゼロの焦点(新潮文庫)


戦後、パンパンという女性がいて自分の過去を知っている人に会わないかといつもびくびくしていた。
この事件は、戦争という背景があってお互いに過去を知っている同士が再会したことにより起こってしまったという悲劇の再会だったのである。
読了日:08月10日 著者:松本 清張
https://bookmeter.com/books/5588401

■心と体がラクになる読書セラピー


セラピーは療法のようでもありますが、本を読むことで落ち着いて気持ちを切り替えられるという日常的なことから、うつ病や腰痛などの治療にも期待できる効果があるとのこと。今の自分の体調や気持ちをみながら本とかかわり、いつの間にか読書の時間が自分の財産になればいいですね。
読了日:08月10日 著者:寺田 真理子
https://bookmeter.com/books/17755653

■旅猫リポート (講談社文庫)


ナナの語りは、次々と本音が吐き出されてドキッとしたり、切なくなったり、時に笑わされたり。サトルのことをずっとそばで見てきたのでサトルの気持ちをよく理解しています。それはもう痛々しいほどに。サトルとナナは両者とも幸せを感じていて、サトルは今も変わらずナナに語りかける姿があり…
「僕らは旅の思い出を数えながら、次の旅へと向かうんだ」という一文で緩みっぱなしの涙腺は止まり、“あぁ、そうか”と目の前がふわっと開けたような気がしました。
読了日:08月10日 著者:有川 浩
https://bookmeter.com/books/11491734

■東京のぼる坂くだる坂 (単行本)


東京にはたくさん坂がありますが、坂道に父の人生を重ね合わせて娘の蓉子が旅のように訪れる様子を描いた1冊。
ルポルタージュか小説なのか、どちらとも言えない新鮮さを感じました。
人生はかたむいているからこそ、あらぬ方向へ転がってしまうこともある、という一文がありますがあらゆる方向に向かってもそこから進む力を持ちたいと感じさせます。
ただの坂道ではなく、奥深い坂道の作品でした!

読了日:08月06日 著者:ほしおさなえ
https://bookmeter.com/books/17951940

■そして、バトンは渡された (文春文庫)


瀬尾さんの今までの著作がギュッと凝縮された作品で、学校生活、友だち、親子、大人との関係性、それらの要素がすべて含まれておりかつ、瀬尾さん独特の悪者がいない構成となっています。今のお父さんである森宮さんとの屈託のない会話と食卓に並べられる料理の品々にも愛を感じますが、一方、育てのお母さんである梨花さんが優子ちゃんにピアノのみならず、家と新しいお父さんもついてくる贈り物の思い切った行動にも大きく助けられます。波風が1つ立っても柳のようにしなやかに立ち続ける家族の姿に共感しました。
読了日:08月02日 著者:瀬尾 まいこ
https://bookmeter.com/books/16636741

■口福のレシピ


さらに美味しく引き立てるためにどうしたら良いか。当然のことながら、誰もが満足する味に辿りつくには何回も改良を重ねてできあがるものです。
そのレシピはどうやってできたか、そしてその方の人生は
どのようになったかを、昭和初期と現代で交差しながら
表します。
読後に一番感じたのは、家の歴史や家宝を知ることは争いや衝突を避けるためにも知っておくべきということ。そう、レシピは家宝なのです!
読了日:08月02日 著者:原田ひ香
https://bookmeter.com/books/16510575


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