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かつて中高生だった私が書いた読書感想文② <青のフェルマータ>

“現在の私”ではなく、“過去の私”が書いた読書感想文。

前回は<看護婦物語>を書き、たくさんの方にお読みいただきありがとうございます! 

少しでもみなさんの心に響くことがあれば嬉しいです。
お陰様で以下をいただくことができました😉

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かつて中高生だった私が書いた読書感想文は、まだ他にもあるので
今後も掲載したいと思っています。
かつての私に負けないように、さらに精進するべしですね!

さて、今回は「あぁ懐かしい!」と声を上げてしまう
村山由佳さんの青のフェルマータ🐬をご紹介します。

ここ最近の村山由佳さんの本は、大人の恋愛ものが多いイメージがありますが初期の作品は、若い主人公が“素のまま、自分をさらけ出すような純愛”が
多かったような気がします。

その純愛ではないですが、当時の私を刺激した1冊です。

(ここから ↓ )
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この本を読んで「言葉ってなんだろう」と自分に問いてみた。
聞く、話すというのは人間の何気ない当たり前の動作だけど
その意味を成すものはとてつもなく大きいと思った。


必要、不必要、そういう問題ではなく、人間同士が触れ合う中で伝える手段なのだ。


確かに話さなくても伝えられることはあるかもしれない。
けれど、肝心な、重要なことを言葉以外で伝わるのかなぁ。
そんな根本的な道徳的なことを教えられた本である。

登場人物は、あることがきっかけで自分の声が出ない主人公のリオ、チェロを弾く憧れのJB、イルカ研究所のアレックスとダグ、
お互いに触れ合うものを持つゲイリー、子犬のピロと
自閉症の女の子キャロルニアンの仲間たち。
そして名もなき野生のイルカ。

野生で自由なイルカは決して賢いだけの哺乳動物ではなく、
不思議な力がある、リオのかけがえのないパートナーである。
そこでリオはイルカに敢えて名前をつけないで、イルカと同体になろうとする・・・

また、この本は

“求め合うものが一緒だから、それが愛とは限らない”

“大事なものはその時、奪い取らない限り二度と手に入れることはできない”

というメッセージもあり、なんだか、ドキドキした。



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