アパレルブランド立ち上げによる、本業へのちょっといい影響
こんにちは。大森渚と言います。オージュ・コンサルティングというコンサルティングと企画制作の会社を運営しています。
この数ヶ月は新しいアパレルブランドの立ち上げでバタバタとしておりました。ようやくいろいろなことが落ち着いたところです。
Cherry et Cacao(チェリエカカオ)Webサイト
Cherry et Cacao(チェリエカカオ)ECサイト
西アフリカ・ガーナの生地を日本縫製で仕上げたスカートやワンピースを販売しています。よろしければどうぞご覧ください!
もちろんアパレルブランドの売上だけで食べていくのは難しいので、平日は本業をばっちりやっており、夜と土日にアパレルの仕事をしています。
アパレルの事業をスタートする前、少し悩みました。
アパレル事業の方が目立ってしまい、コンサルの仕事が減るのではないかと。
でも、そんな心配はありませんでした。
良いお客様に恵まれているのか、特にコンサルの仕事が減るということもなく、楽しく仕事をしております。
それどころか、コンサルの仕事にもプラスになるようなことがたくさんありました。今回はそれについて書いていこうと思います。
具体的には、こんないいことがありました。
1.流通の仕組みをミニマムサイズで経験できた
オリジナルブランドを作るということは、企画→デザイン→設計→調達→生産管理→販売の流れを自分で一通り経験することです。もちろん小規模ではありますが、ミニマムサイズで流通の仕組みを体験することで、それぞれの流通段階での視点を持てるようになりました。
2.実験と実践の場を持てるようになった
私が専門とするプロモーションの分野では、日々新しい手法が産み出されています。自社ブランドあれば、誰にも迷惑をかけずに日々小さな実験を繰り返して効果測定を行うことが出来ます。そのことで、自分が試してみて効果があった方法をお客様に提案できるのではないかと思っています。
3.クライアントの気持ちがわかるようになった
自社でリスクを持つこと、在庫を持つことの肌感覚がわかるようになったのも、私にとっての大きな変化でした。商品を販売するということは、お客様にお買い上げいただいた時の喜びの裏側に、在庫が残ってしまう怖さが常につきまとうものです。このようなクライアントがどこも抱えている光と影の部分を理解できたのも、コンサル業を続けていく上で良かったのではないかと思います。
4.情報に敏感になった
流通のあらゆるプロセスに少しずつ関わっていくことで、今まであまり関心が無かった情報に敏感になりました。例えば、私たちのブランドではガーナから生地を輸入しているので、当然関税を払わなくてはいけません。「高っっ!!!」と思いながら関税を払う前と後では、関税に対する考え方、貿易に対する考え方が変わり、より身近なものになりました。
5.情報が入ってくるようになった
ブランドを立ち上げると同時に、周りから「ここに出店してみたら?」「こうやったらもっと売れるのでは?」と言っていただけることが多くなりました。コンサルの仕事をしていると、情報は常に自分で取ってくるもので、誰も教えてくれたりはしないのですが、商品を売り始めることで情報が周りから入ってくるようになりました。(それが何と、コンサル業でお手伝いした会社の方だったり、その関係者だったりもします)
6.投資とリターンの関係を常に考えるようになった
コンサル業とアパレル業を兼業していると、それぞれに割ける時間もお金も限られてきます。そうすると、いかに効率よく仕事をするか、お金や時間という投資からいかにリターンを生み出すかということを常に考えなければならなくなりました。私は今までこのような面で楽観的すぎたところがあるので、お金や時間についてシビアに考えられるようになったのは大きな収穫でした。
ここまで、アパレルブランドを立ち上げたことがコンサル業に与えたよい影響を書いてきました。
誤解を生まないために最後にお伝えしておきたいのが、私がコンサル業に飽きたわけでも失望したわけでもないということです。
むしろ先に書いたように、喜びと怖さを表裏一体で抱えた経営者に対し、第三者の立場で話を聞き、考える手助けをするコンサル業というのは、貴重な存在だと思っています。
また、私自身はたまたまガーナの生地に魅せられてブランドを運営しているだけであり、「商品を扱っているから他のコンサルタントとは違う」とはまったく思っていません。まだまだ他の同業者から学ぶべきだと思っています。
今後もコンサル業もアパレル業も地道に頑張っていこうと思っていますので、何卒よろしくお願いいたします!
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