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フジロックで体を揺らしながら「スモールビジネスはどうあるべきか」を考える

フジロックフェスティバル2019、初日行って参りました。

有名どころでは、KING GIZZARD & THE LIZARD WIZARD、ケミカルブラザーズ、トム・ヨーク、良かったです。BLOODEST SAXOPHONE、Venue Vincent、キウイとパパイヤ、マンゴーズ(後述)、チャラン・ポ・ランタン、TAMTAM、勝手にしやがれ、好きですね〜。

さてさて、私も初のフジロックだったのですが、まだ行ったことがない!という方のために。

フジロックには大小16種類のステージがありまして。GREEN STAGE、WHITE STAGEをはじめとするステージは海外や国内の超有名アーティストが中心、小さめのステージはインディーズ系(※1,2)の魅力的なアーティストが中心です。

私は1日中大小のステージを行き来していたのですが、気づいたことは、

小さめのステージでも常にある程度の人数の観客がいること。

そりゃそうだ、フジロックだもん。と言われそうですが、マーケティング的に言うとこれってすごく示唆のあることなんです。

大きなステージの演奏はそれはそれは素晴らしい。舞台のつくりも照明も立派だし、アーティストのトークや観客の乗せ方も洗練されている。そしてもちろん大勢の観客。

でも、大型アーティストが大きなステージで演奏しているその間も、小さめのステージに来ている人はいるんです。それも10人20人ではなく、何百人単位で。

疲れてしまってゆったり見たいとか、その大型アーティストがあまり好きではないとか、さまざまな理由もあるでしょう。

でも、今までとは違うものを求めていたり、何か新しいものに出会いたかったり、(誤解を恐れずに言うならば)商業ベースに乗りすぎた音楽から距離を置いている方もいると思います。

小さめのステージを訪れる人の中には、たまたま通り道で耳にしてそこにずっと留まる方、しばらく聴いてからプログラムを出してアーティスト名を確認する方なども一定数おられます。

もしかしたらその方たちにとって、新しいもの、今までと違うものに出会った瞬間なのかもしれません。今まで知らなかったアーティストの音楽に、他のアーティストと異なる価値を見出しているのかもしれません。

そんな様子を見ながら思うのです。

これはそのままスモールビジネスが存在する意義なのではないかと。

フェス会場が数万人の市場、大型アーティストが大規模ビジネス、インディーズ系アーティストがスモールビジネスと考えてみると。

スモールビジネスは確かに大きなお金が動きにくいし、効率も良くない。

多くの人はコストパフォーマンスが良く知名度も高い大規模ビジネスによる商品・サービスを選びます。

でも、数は少なくてもスモールビジネスが提供するものを求める人は確実にいるのです。

今までと違うもの、ちょっと新しいものを求める誰か。

自分自身の嗅覚を働かせて、自分の感性に合うものを探そうとする誰か。

スモールビジネスが存在しない大規模ビジネスばかりの世界は、そんな誰かにとってつまらないものなのではないでしょうか?

スモールビジネスは数は少ないが確実にいる誰か手をしっかりと握り、愛されるものになっていく可能性を秘めています。それは大規模ビジネスにはないものです。

アパレル事業もコンサル事業も含め、私が運営する事業はスモールビジネスとして続けていく可能性が非常に高いです。

大金持ちにはなれないかもしれませんが、数少なくても関心を持ってくださった方々、他と何か違うものや新しいものを提供していける存在でありたいと思っています。

※1「メジャーレーベルだけど小さめのステージ」などのケースもありますが、ここはわかりやすくということで。
※2 また、メジャー系、インディーズ系という区分がすでに死語かもしれないのですが、ここは便宜上の区分ということで。

P.S.
私の夫が所属するバンド、キウイとパパイヤ、マンゴーズが昨日14年ぶりにフジロックに出演いたしました。キウイとパパイヤ、マンゴーズが超大型アーティストなのかインディーズ系の魅力的なアーティストなのかはここでは言及を避けますが、素晴らしい演奏でした。お疲れ様でした!


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