【鍼灸院にピットイン】
博心堂鍼灸院の、いんちょです。
緊急事態宣言がひとまず解除されてから、お久しぶりの患者さんたちのご縁が急に増えてきていています。
久しぶりにおカラダを拝見すれば、なるほど、こうした体の不調でお越しになられていたのだよねぇ、とばかりに施術を始める前の状態まで、体の不調和が戻っている。
外出自粛などで日常生活も今までとは違った様子だったのでしょうが、体のバランスを崩しやすいところや弱いところ、脆いところは、そうそう変わるわけではない。
また、生活リズムがわかることで、弱いところにさらに負担がかかってしまったのかもしれない。
今まで定期的に、あるいはつらい時には頻繁に鍼施術出来ていたころは、ここまで体調不良がぶり返すこともなかったんじゃないかな。
体調不良の原因は、その人の日常生活にある。
いつもと同じように過ごし続けることで、いつもと同じような体の負担がかかり続ける。
だから、いつもと同じような症状で、継続して鍼施術を受けに来られてきたわけです。
ちょうど、F-1カーレースの周回をある程度重ねると、タイヤ交換や燃料補給のためにピットインするように。
カーレースでは、不測の事態もたびたびある。
そんなときには、イレギュラーでのピットインもあり得る。
人の体はマシンではないけど、たとえ話としてみれば、鍼施術に定期的に通われるのってこんな感じなのだろうなぁと思います。
それでも鍼灸師としては、いつもと同じような不調だよねぇなんて、高をくくったような見方はできません。
お久しぶりならお久しぶりなりに、体のバランスやメンタルの安定感、生活習慣や食習慣の適応性などを、ちょっと時間をかけて拝見するようにしてみます。
運動不足や寝不足などの体の活力に関する生活習慣をチェックするには、筋のこわばり具合を見てみるとよくわかります。
・運動の不足があれば、体幹部の筋は緩く、四肢末端の筋がこわばる
・寝不足があれば、体幹部の筋はこわばり、四肢末端の筋は緩む
食習慣の乱れでは、
・便秘であれば、足腰の筋が曲がりにくくなる
・下痢傾向であれば、おなかが膨らむ
・過食であれば、手のひらや足裏がべたつく
・むくみがちであれば、まぶたを中心とした表情が重たくなる
などなど。
※このネタ、メルマガではもう少し詳しく掲載しています。
6月5日金曜日配信予定の380号
こんなご時世ですから、メンタル面のケアも必要かなぁと、人相や手相から心の状態を確認させていただくようにもしています。
施術が始まると顔の表情は緩んでしまうので、最初にお会いした時にだけ、チェックできるチャンスがある。
同時にお久しぶりのご挨拶の時にかわす言葉のトーンやリズムや言葉遣いなども、メンタル面と呼吸や循環器の働きを含めた覇気を確認するには重宝。
手相はあまりしっかり拝見するのではなく、施術のついでにチラッと眺めるくらい。
そんな「チラ見」でも、メンタル面のバランスが崩れいてるときには、強い違和感を感じます。
そんなときには、鍼施術の後の相談の時間を余計に設けて(別料金)、不安を聞き出しながら心をリセットできるように、ココロ風水を整えるような言葉がけをさせていただきます。
必要なら占いもね。
不穏なご時世でのお久しぶりの患者さん。
長らく一人で走り続けた後の鍼灸院へのピットイン。
ピットクルーとしての僕の役割は、ピットアウトするときに元気を取り戻してもらうことと、そのあとのレース展開に向けてのアドバイスを、東洋医学と易理を駆使してさせていただくことかな、なんて思います。
6月からはそんな復縁が、もう少し増えるかもですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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