『ある日の鍼施術が終わった後のおしゃべりの時間』
ココロとカラダが軽くなると、人は饒舌になることがあります。
まあ、ココロに抱えこんでいたわだかまりが、ブワッと噴出することがあるみたい。

ある日の鍼施術の終わった後、そんなココロに不満を抱え込んでいる人のおしゃべりが始まりました。
どうやら体調不良の理由が、人間関係にあるらしい、ということ。

人を変えることができないから、自分が変わらなきゃ、という風に思いがちですが、自らを変えることも、実はなかなか難儀。
人も自分も変えるのが難しければ、では、気分を変えようという話に。

気分を大きく安定して変えるためには、部屋の模様替えが適っているのではないか、という思いつきらしい。

年末になると、来年の運勢や風水についての本が出回ります。
そんな延長からなのか、フワッとわいた話題が、お部屋の風水を変える、という話に。

ご自分のお仕事部屋の気になる方角が、どうやら「裏鬼門」の方位とのこと。
ご本人は、鬼門の方位についてはご存じだったようですが、鬼門に「裏」があることまでは、知らなかったそうです。
ぼくの東洋医学を学ぶ前提として心得た「気学（方位学）」の知識を、少々お披露目しましたところ、そんな方位の話に、意外と食いつかれておられました。

「じゃあ、これを取り入れて、これをとり除いてみて、まずは様子を見てみましょうか」という話に。

カラダにいいからあれを食べよう、悪いからあれを食べるのをやめよう。
そんな現代人の食材への意味付けを喜ぶ風潮、どうやら、部屋の模様替えにも効果があるみたい。

じつは「風水を打つ」ということと、「鍼を打つ」ということは、全く同じこと。
そんなわけで、お部屋の模様替えのアドバイスと、ココロのケアをお話しさせていただく年末の鍼灸院内での一コマだったとさ。

鍼灸施術の後、来年の運勢占いとかも、そのうち始めちゃうかもね、なんてね。
カラダの患いは鍼施術で、ココロのわだかまりは有意義なおしゃべりで。

年内は12月29日土曜日までやってます。
年始は1月4日金曜日からやってます。

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Vol.303　2018.12.14
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