見出し画像

【「休業要請」を生き残る「志」を見る】

鍼灸業やマッサージ業は、エステやネイルサロンと違って、「休業要請」が出ませんでした。

鍼灸業の携わることって、意外と幅が広い。

「スポーツ選手のトレーナー」という位置づけで活躍される鍼灸師さんがいらしたり。

あるいは、昨今「美容鍼」などといって、アンチエイジングや美容、美顔ということに特化した鍼施術を行う鍼灸師さんたちがいる。

ぼくも一時期、「小児鍼」や「妊産婦の安胎(あんたい:安産を迎えるため)の鍼施術」を、「専門家のように」携わっていた時期がありました。


今の僕の営む「博心堂鍼灸院の在り方」は、人の心の寄り添い、「メンタルケアサポート」という位置づけでの鍼施術が、中心となっています。



そんな「幅の広い鍼施術」は、今回の様々な業態に対しての「休業要請」が出ませんでした。
「鍼灸は日常生活を維持するために必要なもの」という「位置づけ」されたのかなぁと思います。

同時に世間は「外出自粛」ムードが高まるころ。

「不要不急の外出はしないでね」という強いメッセージが、日に日に強くなっていくようにも感じます。


じっさい、飲食店を営み、「休業要請」を出されて「営業時間の短縮」など、なかば「ルール」を押し付けられながら、工夫を重ねて「お店を守る」営業をされている方々がいらっしゃる。

「店舗を経営する」ということに、最も不向きな現在の「世間の風あたり」の強さは、「自粛警察」なる人たちの登場などによっても、困難を感じさせられます。

世間ではさらされていないけど、もしかしたら「鍼灸業」という業態も、同じような「風あたり」があるのかもしれない。
※ぼくのところは、そんな「風当り」はないのですが。



経営難で廃業される業態や店舗が、これからも増えていくのかもしれない。

そんな中、「お店を意地でも維持し続ける」というひとたちの「こころざし」って、どこから沸き起こってくるのだろう、なんてことを思わせるような、「お店を意地する工夫」を様々な情報媒体で垣間見ることができます。

店舗に人を呼べないなら、店先や訪問(宅配)やネット配信などで、「お店のファン」とつながりあう。
あるいは「新しいファン」を開拓していく。

様々な業態で、廃業されている方がいらっしゃる中でも、「なんとか生き残ろう」とする「気概のある経営者の方々」がいらっしゃる。


この「こころざし」って、義務感とか使命感、というものとは違う「なにか」を感じます。


ぼくは「人のピンチに寄り添いたい」という気持ちで、鍼灸業をずっと続けています。

きっと、「しごと」としなくても、こうした「人のピンチに寄り添う」ということを続けていくのでしょうし、「自然」と続けて生きていくのでしょうね。

そんなわけで、鍼施術の方法やかかわり方を、かかわりあう患者さんたちと向き合いながら、「必要なこと」と「できること」をつねに「見直し」しながら、取捨選択してきました。


今、生き残っていこうとされておられる方々は、もしかしたら、「自然とやっちゃう」ような「人とのかかわり方」として、お店を展開しているのかもしれない。

「この仕事じゃなきゃ!」というような「かたくなさ」は、「義務感」や「使命感」というものに対する「とらわれた心」。

業態を少し変えてみたり、一時しのぎで「ほかのこと」でやりくりするくらいの「柔軟性」があったほうが、この「一時しのぎ」をするには効果的。


「自分のやりがい」や「人にしてあげたい」気持ち、あるいは「こころざし」を柔軟に表現し、「ひとの役に立てる手段」を生み出し続ける人こそ、これからまだまだ続く「混沌とした世間」を「生き抜いて」いけるのじゃないかなぁと思います。

進化論をとなえたチャールズ・ダーウィンというひとが、「強いものが生き残るんじゃない。適応できる奴が生き残れるんだ。」なんていうようなことを言っていたそうです。

「こころざし」の多彩な表現方法を持ち合わせた人こそ、これからの変化著しい世の中を、クリエイティブに、自分らしく生きていけるんじゃないかな、なんてことを、時々垣間見る情報番組から思いつきましたとさ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


この記事が参加している募集

おうち時間を工夫で楽しく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?