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【「座り疲れ」で、思わぬケガ】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

5月のゴールデンウィークが過ぎて、外出自粛要請が延長するところと、ぼちぼち緩和、あるいは、解除されてくる地域もあるみたいですね。

日常生活に戻れたら、通勤ラッシュの混雑も、人によっては「いつもの生活習慣」。

人混みは疲れますが、それでも、そんな環境に慣れた現代人は、家に閉じこもっていた「外出自粛」時期から比べたら、開放感があるのですかね。


まあ、そうはいっても、まだまだ「人混み」や「通勤ラッシュ」はNGな世の中なのでしょう。
そんなこと、ゆるされる「空気」は流れてはいませんよね。

世界中の人口密集しやすい都市部では、東京と同じように、引き続き「外出自粛要請延長」というところが多いみたい。


そんな「外出自粛延長地域」に住まわれている方。

在宅勤務に慣れていない人などは、家で座って仕事をされている人が多いんじゃないかな。

「座って作業をする」っていうのは、全身の血流が悪くなり、呼吸器や循環器などに負担を変えて、体調不良を起こす原因になることがあるなんていわれます。

東洋医学的には、「座りっぱなしは、消化器に負担をかける」なんてことを、昔から言い伝えられています。


「一度座って作業をすると、夢中になって3時間ほど座りっぱなしになる」。

よく、30分座ったら、あるいは、1時間座ったら、一度席を立って、軽く運動した方が、血圧や動脈硬化、脳梗塞や心筋梗塞の予防になるからいいよ、なんてことも耳にします。

なるほど、じっと座りっぱなしで過ごしていると、自然と足首やふくらはぎがむくむ。


座りっぱなしは、じつは「血行が悪くなる」ばかりでなく、「同じ姿勢を維持する偏った筋肉疲労」をおこします。

慣れない椅子に座っていれば、なおさら「同じ姿勢が苦痛に感じ」ながら、無理やり座りっぱなしになるので、カラダのこらえている負担は、「慣れた会社の椅子」と比べれば、ずいぶん大きな負担となる。


ジッと座って兆時間過ごして、在宅であまり運動する機会がないと、意外とこうした「慢性的な姿勢の疲れ」に気が付かない。


偏った「姿勢を維持する筋肉疲労」があるのに、「無理やりにでも運動しなければ」と思いつき、急にジョギングや公園などでアスレチックトレーニングなどやってしまうと、「こわばり切った体幹部の筋肉」に無理をかけてしまう。


そんな「ねんざのような体の痛み」を訴えて、鍼施術にお越しになられる方が、たびたびいらっしゃる。

これ、中高生のような若年層でも、おこります。


とくに「運動を支える」足腰の「ねんざっぽい」症状を訴える人が多いのですが、肩やひじなどの筋肉や関節の痛みを訴える人、あるいは、首を寝違えたように痛みを訴える人もいらっしゃる。


ほんらい、初夏の気温の上昇とともに、こうした筋肉や関節は、しなやかに動かしながら、血流を促進させつつ「汗をかける体づくり」をしていくのが、季節の過ごし方として適っています。

ついでに、今時期から「代謝」が高まっていると、「梅雨寒(つゆざむ)」のころにも、おなかの風邪や食あたりの予防もかなうので、無理のない運動習慣はおススメですね。


ただ、今は「非常時」。

気が付かないコンディションを無視して、事故のようなケガを、自らしてしまうことがある。


座りっぱなしで作業するお仕事をする人ばかりでなく、学校にいまだ通えない学生さんも、自分の体の「運動の幅」を、たびたび確認する室内、屋内での運動習慣を持ったらよいでしょうね。

ストレッチだけでもいいし、屋内でできるトランポリンのようなものでもよいけど、いつも同じことをやって、体調の変化に気が付けるようなものが、おススメかな。


座りっぱなし。

意外と消化器の働きも落ちやすいです。

朝から食欲がない、食事がおいしくない、食べるともたれる、便秘や下痢などが気になる、というひとも、意外と「座り疲れ」かも。

自分の生活を、一度見直しながら、「外出自粛延長期間」の過ごし方を見直してみたらよいのかな。

日頃の鍼灸臨床の中で、こんなことを思いつきましたとさ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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