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【「東洋医学」は「相談業」】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

人の体のお悩み相談を受け付け、具体的な「術」を施す東洋医学。

じつはそんな「肉体面」の不調にだけ、携わるものではないのだよねぇという記事を、前回掲載させていただきました。

そう、僕が25年以上前、鍼灸学校在学中に「東洋医学」と同時に学んできた「占い」。

この「東洋の占い」の裏付けには、「物の道理」というものを示した「易」という考え方があります。

この「易」という「考え方」を、
・人の体に生かせば「東洋医学」
・ひとの心に生かせば「占い」
・人の暮らしに生かせば「養生法」や「風水術」
・人同士のかかわりあいの糧とするならば「自己理解を基にした処世術」
などなど。

「易」という「物の道理」をとらえる考え方に習熟していくことで、自分らしく、周りに振り回されることなく、マイペースに生きていくことができるんじゃないかと思います。


ぼくは博心堂鍼灸院開業当初から、「カラダの謎解き」や「症状に向かい合う考え方と対処法」、「食事や暮らしの養生法」などの「道理」を、ご縁のある患者さんたちにお伝えしてきました。

とくにご妊娠中の方々に、ご妊娠期間中からご出産、産後から育児までの「東洋医学的(易による物の道理にかなった)」考え方や過ごし方は、ずいぶん好評をいただいてきました。
※過去に漫画エッセイの監修もさせていただく機会もありましたねぇ。


「東洋医学って、カラダのことだけじゃなく、心も向き合うことのできる『相談業』だなぁ」って、つよく感じたのが、東日本大震災の後。

3月に震災があり、東京も交通機関がマヒしたり、その後、「計画停電」したり、物流が滞ったり、仕事を含め日常の「先行きが見えない」状況となりました。

あのときも、ちょうど5月くらいから、「やみくもな不安」で心が疲れ切った方々が、鍼施術を求めに来られていた。

ぼくも、当時はホームページ上にブログを掲載していて、自宅でできるようなことを、毎日ご紹介していたことがあったなぁと記憶しています。


必要だったのは、「心に寄り添うこと」。

鍼灸師さんは、ひとの「体の不調」によりそうばかりでなく「心の不調」にも寄り添うことができる。

ぼくは、鍼灸学校座学中に、そんな「術(すべ)」をすでに習っていたのだなぁと振り返ります。


一般的な鍼灸師さんは、「易」という「東洋占術のものの考え方=『物の道理』」や具体的な「東洋占術」を学ばれる機会は少ないと思います。

現行の「心理学」や「カウンセリングの手法」なども、人の心へ寄り添う方法がありますが、東洋医術との「論理的なギャップ」を考えると、やはり、「東洋の占術」をベースにした方が、取り組みやすいのではないかなぁとも思います。
※「心理療法士」さんや「カウンセラー」さんという、ちゃんと別なお仕事として確立もされていますしねぇ。


「鍼灸師さん」は「鍼灸師さんの独自路線」で、こうした「人の心の迷いや不調の部分」と、向き合っていけるのだなぁと思います。

「東洋占術」を用いた「心理面」へのかかわりは、現在学ぶことのできる「鍼灸医学」や「東洋医学」による「経絡」や「気血」の循環という「体に根付いた」論理だと、展開しにくい。

「心や体」という「身の内のこと」ばかりではなく、「環境や状況」という「身の周りのこと」にまで、「相談の幅」を広げることができる「易=物の道理」を用いるならば、「東洋医術」を踏まえたうでの「東洋占術」とのすり合わせをすればいいのだろうなぁと。


「3.11」からずっと考え続けてきた「僕の構想」は、そんなわけで、今順調に「東洋医術と東洋占術の融合」という形で、「心と体と暮らしに寄り添う相談業」として、活用へと進んでいます。
今後もこんな取り組みについて、noteの記事として掲載していけたらいいなと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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