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【人からの多彩な頼られ方】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

ここのところ、ご自分の身近なことでの相談事を話してくださる患者さんが増えています。

雨降りの長引く陽気ですから、季節的な憂鬱も関係あるんじゃないかな。

鍼灸師は鍼施術の技術を施すだけの専門家というわけではない。
鍼を用いて施術ができるというのは、資格を有している最低条件でしかない。
ただの技術屋、専門家、というだけではなく、そもそも患者さんの健康というものに、東洋医学という知識を多彩に用いることでかかわることができるのが、僕の思い描く鍼灸師さん。
※ま、僕の個人的な考えでしかないのですが。


そんな人の悩み話にも耳を傾けられる鍼灸師さんとして、人から相談事もたびたび持ち込まれるわけです。
東洋医学や理論の根本にある易理を用いた東洋の占術を使うことで、身の周りのことに対しても、対処させていただいています。


鍼灸師さんなんだけど、悩み事を相談されて心理面をサポートさせていただくことは、特に最近、ひんぱんに活躍させていただいています。

以前は育児相談やご妊娠中の体調面から生活面など、人が生まれる前から発育していく時期にかけての全般的なご相談にも乗っていました。

ぼくは漢方薬の処方とかは資格がないので携わることはできませんが、そんな漢方や薬膳のアイディアを活かした食事や献立、食べ方のアドバイスまでさせていただけます。


患者さんとの長年のご縁から、僕を必要としていただけて、生活に根付いたところで、多彩にお役に立てれば幸いと思っています。


でも、ぼくはこうしたことをひとくくりにして、鍼灸師さんの仕事だと思っています。
だから、いろいろやっている、というつもりは全くありません。

それよりも、僕のところにご相談に来られる患者さんたちのほうが、よっぽど多彩。
(ここからが本題、かな)

というのも、患者さんたちから請相談いただくことの多くが人間関係について。

職場での人間関係のトラブルということもあれば、一方的にパワハラやモラハラを受け止めてしまってばかり、という方々もいらっしゃいます。


人の在り方が多彩になりました。

一昔前の一億総中流社会のような画一化されたお隣ご近所、会社内での聞いた風な人間関係であれば、すでにいばらの道を踏み歩いてきた先人の知恵を使って、世の中を渡りあることができたかもしれない。
※その当時はその当時で、きっときっと大変な人間関係やブラックな企業体質があったとは思います。

でも、今現在は同じような業態や職種内であっても、所属するコミュニティによって、人間関係や文化や思想がバラバラ。

長年携わっているお仕事でも、場所を移動することで人間関係や求められることの勝手が違うので、最初は困惑するというようなお話を聞かせていただきます。

ぼくはずっと家族で博心堂鍼灸院を維持してきているだけなので、こうした職業や職種、職場や部署の移動を経験したことがありません。
そんな僕だから、こうしたたびたび職場を変えるたびに、色彩が豊か過ぎる人間関係に翻弄されるというお話を聞くと、そこで過ごされている患者さんたちの多彩な対応力に感心するばかりです。


仕事や職場環境、人間関係が嫌ならやめるという選択肢があります。

でも、ご自分の選ばれた職場に対する責任というものを、ちゃんと持ち合わされている方々は、複雑なニーズや多彩な人間関係に対して工夫を用いて対処されている。

でも、ときどき、あるいはたびたびココロが苦しくなったり、疲れたり、折れそうになる。

そんな時に鍼施術を受けに来られながら、ご自分のココロの状態と向かい合い、現状に対するご自分の在り方をおしゃべりしながら確認して、帰っていかれる。


他人を受け入れて対処できる僕の目の前の患者さんたちは、きっとたくさんの人から多彩な頼られ方をされているんじゃないのかな。

他人からのネガティブな感情エネルギーを無防備に受け止めていると、やっぱり苦しいと思います。
他人からの強い感情エネルギーをぶつけられるときには、対処する知恵や技術が必要。
※このあたり、ぼくは東洋医学と占術の知恵と技術を使わせていただいています。


聞きかじりのお話から患者さんたちの状況を、想像してだけいる僕の考え方は偏っているかもしれない。


でも、周囲から無茶振りされたり、無意味とも思えるモラハラを受けたり、無理な環境下での仕事を押し付けられたり、人数が足りない中で長期間張りつめて仕事を続けられるって、ものすごい適応力だなぁって思います。

当然無理が続くから、徐々に体にはそんな無理やたまった疲れが、様々な症状として表面化してくる。

・いやな人間関係でも、複数人からの悪意も受け止める
・身を削りながら、実入りを削りながらでも、与えられた仕事を全うする
・意味もないモラハラやパワハラを受け止める
・などなど。


ここ10年の間に僕のところにご縁をいただく患者さんたちの訴えには、ずいぶん変化がありました。

多彩な人間関係を受け止め続けている方々のココロとカラダを立て直す場所に、博心堂鍼灸院はなっていっているんじゃないかなぁっていう変化。

多彩な人間関係に疲れちゃう人は、これからますます増えるのかな。
そんなココロとカラダと人間関係含めた暮らしに疲れた人みんなのお役に立てるような鍼施術の時間を作っていけたらなぁと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。


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