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【夏バテ予防に梅雨を活用】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

振り返ってみれば、今年は5月からすでにジメジメ雨模様。
梅雨がとっても長く感じます。

湿度の影響で息苦しかったり、カラダがこわばったり。

でも、それじゃ生活に都合が悪いからとばかりに、無理してでもいつも通り動いてみる。
でもでも、もう一度振り返ってみると、世間的には「いつも通り」がどこかにぶっ飛んじゃった緊急事態宣言下。

思うような外出もできず、外出自粛要請が緩和されてからの繁華街や商店街の賑わいを見ると、相当数の人がストレスを抱え込んで自宅待機していたんだなぁって思います。


ぼくは何も変わりなくこの半年を平穏無事に過ごし、6月30日の強い雨降りの日は、毎年恒例のご近所の神社さんで催される「夏越の大祓い」には参加せず(ソーシャルディスタンスという世間の目も気になるので)、上半期の厄除けのいわれのある和菓子「水無月」をいただくにとどめました。


そんなこんなで7月を迎え、梅雨もぼちぼち後半戦。

この湿度と不順な天候下での体づくりは、夏バテ予防には必要な時期だったりします。

そもそも東洋医学では、冬の間閉じこもっていたカラダが春の陽気にさらされることで、カラダの表面からぼちぼちとゆるんでいきます。

このとき、体がゆるむ準備が行き届いていなかったり、冬の間消耗してカラダのモデルチェンジできる体力不足だったり、あるいは、季節の移ろいが不順だったりすると、花粉症症状が目立ちやすくなるわけです。


体表からゆるみ始める春を経過して、体内にため込んだ老廃物や疲れの要素を、夏の体は汗として発散させて、カラダの芯まで伸び伸び過ごします。

で、夏に入る前の梅雨時に、湿気の影響で消化器に負担をかけて、腸内にたまっている不要なものを下しやすくしたり、汗をかきやすくするために、湿気によるジメジメと体中が冷えているのに負けないで、毛穴を開く練習をしたりするわけです。

初夏から梅雨にかけて
・食あたりをしやすい
・下痢をしやすい
・ジンマシンのような湿疹ができる
・むくむ
・関節痛がする
・熟睡できない
などの訴えがあれば、夏本番を迎えるとすぐに夏バテしてしまいます。

また、こうした梅雨時の体の煩いを解消するような生活習慣を持つことで、おなかの中もさっぱりとして、身軽で汗をかきやすい発散に特化した夏の体づくりを進めることもできるわけです。


季節に感じるカラダの不都合を、季節になじませるような生活習慣を手に入れることで、次のシーズンへの体づくりまで済ませることができる。

昔ながらの地域の季節にかなえた生活習慣には、こんな知恵があったんじゃないですかね。

現代社会は文明の発達で、季節感がなくなり(エアコンや空調で室温の調整)、運動することも不足(便利な社会)していますから、フツーに社会生活を送っていると、フツーに季節の影響に翻弄されて体調不良を一年中抱えていてもおかしくないんじゃないかなぁって思います。


今年の梅雨は、思っているよりも実は長い。

5月からのジメジメ湿度の影響をあらがえるような体づくりを心がけて、汗をしっかりかける夏の体をサッサと手に入れていきたいですね。

今日配信分のメルマガにも、そんな記事を掲載しておきました。
気になる方はご参照いただけたらと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。



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