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新撰組!を語る



{2022.10.18の記事}
前回書いた記事から、大分日が空いてしまいました…。

この間、2004年に放送されていた
【新撰組!】
というドラマにハマった挙げ句、そのドラマに当たってしまい、ちょっと塞ぎ込んでいたんです。

こういう、人の死が横行する系のストーリーやドラマを立て続けに見ると、その世界観に引きずり込まれてしまって、何とも言えないやるせなさに支配されてしまうんですよね。

これぞ細ピの特技( ・`д・´)

事実と史実は異なります。
史実とエンタメもまた、異なります。

ドラマや映画、舞台などなど、エンタメとして楽しまれるストーリーはフィクション要素が強いですよね。

それでも、当時の時代背景などを想像しながら観てしまうと、ついつい歴史の暗い側面に引っ張られて、気持ちが沈んでしまいがちです。

とはいえ、『勉強になったな!』という感覚も強く、見て良かったと思っています!


新撰組が活躍した時代は、多くの人から好まれる、幕末の時代です。

江戸時代から明治時代への変換期であり、文化の西洋化や近代化といった、生活様式が大幅に変わる転換期です。

この、時代の転換期というのが、丁度現代の世界的パンデミックの世と通じる部分があるように思えて、勉強不足な私としては、軽く触れておきたい話題でした。


新撰組に関わりのある人物が非常に多いので、歴史嫌いな私にはとても取っつきにくい話題です。

中田敦彦さんのYouTube大学でザックリと流れを把握した上で、ドラマを観始めたのですが、
『難しい!』と思ってしまう言葉なども多く、頭の中にハテナマークを浮かべながらもついつい熱中していました。


三谷幸喜さんが脚本を書いた作品なのですが、なかなか勉強になる言葉(セリフ)が多く、ドラマとしてとても楽しめました。

セリフやシナリオがどの程度史実に沿っていて、どの程度フィクションなのか…
という点はハッキリとはしませんが、
三谷幸喜さんが元々新撰組を好きだったそうなので、かなりリアルな感じに、且つ面白みを存分に引き出していたので、良作だと思います。


中田敦彦さんのYouTube大学、ドラマ【新撰組!】双方を観た上で、ちょこちょこっとネットや他のYouTubeから得た知識を織り混ぜた、私なりの感想というか、考えをまとめようと思います。



新撰組が活躍していた時代背景は、非常に複雑です。

だから、私もずっと調べるのを避けてました。

が、ザッッックリとまとめます。
かなり、大雑把にまとめます。



〖🔺この疑問への推察🔺〗


私の想像でしかありませんが、この時期のチーム試衛館の目的の主は
[名を上げる]
要は、"出世"の為に[大勢の中の1人]という立場ではなく、[見込みのあるグループ]という立場を目指した策略で、その策略が見事実を結んだ結果が、[壬生浪士組への着任だった]ということなのかと思います。




余談ですが、ドラマ新撰組!にて、芹沢鴨氏との出会いから芹沢鴨氏暗殺までがかなりドラマティックに描かれているので、まだドラマを観たことが無い方には是非とも1度観てみて頂きたいです!

本当に、三谷幸喜さんの脚本、作り込まれてるなぁ…って、感動しますよ!








後世になってから、[新撰組は悪ではなかった]と、汚名は挽回しましたが、近藤勇氏を中心に、[名誉ある死を遂げられたメンバーがいなかった]というところが悲しいと思いませんか?


〖新撰組と時代〗


江戸時代、儒教の教えを上手く使って
「目上の者には逆らわない。」
「目上の者を立てる。」
「目立った行動はしない。」
といった、[高い立場の者に対して従順な人間を育てる]ような教育が成されました。

こういった"常識"の中に生きていた新撰組が、
「最後まで主君(殿)に尽くす!」
という選択をしたのは当然の流れです。

しかし、それで良かったのでしょうか、彼らは満足(納得)出来ていたのでしょうか。

壬生浪士組として役職を与えられた経験もあり、
『不利な状況から、逆転勝利に導くことで、名を上げられる!』と信じていた側面もあると思います。

何より、
『平民という身分だった自分たちが、名を上げることで武士という身分になれる!』と信じていたのだとも思います。


〖私が思うこと〗


しかし、私にはどうも、こういった新撰組メンバーを中心とした、大衆の純粋な心を上手く利用されただけのような気がしてならないのです。

命を張った彼らと同じフィールドで語る話ではありませんが、
「社員登用あり。」
と書いてパートを雇いながら、正社員にする気が一切無い会社を何社も見てきたので、私はどうしても邪推をしてしまうんですよね……

そういう部分もひっくるめて、新撰組のストーリーって悲しいなぁ…って。


〖私のシビアな見方〗


ただ、途中でも書いたように、近藤勇氏をはじめ、新撰組の主要メンバーはもう少し
・高い視点
・広い視野

で世の中を見る必要があったのではないかという思いもあります。

「名を上げる!」
と掲げた上で、実際に名が広まった後に自分達が取るべき行動についての思慮が、少々甘かったのでは無いでしょうか。

この点においても、儒教の教え等を中心に狭い視野で生きることを強要するような教育下で育った彼らにとって酷な言い方になるのかもしれませんが、未来を読む力があれば、悪名を着せられながら命を終えるという結末にはならなかったのではないかと、他人ながらに悔しい気がしてしまうんです。


〖山南氏への私の考察〗


山南氏も、私のこの考えと同じような事が頭に過ってしまったのではないかと思うんです。

『いくら頑張っても、命を張っても、結局自分たちに還元されるものは何もない…ならば、自分たちは一体何の為に頑張っているのか…。』と、考えてしまったとすれば、

『・名を上げれば武士になれる
    ・結果を出せば認められる 
信じて止まない仲間の心は、ただ利用されているだけなんだ…。』と、考えてしまったとすれば、自分はこれからどう動くべきなのか分からなくなって当然だと、山南氏の脱走劇が妙にしっくりくるんです。

山南氏も、文武両道ということで頭のキレた存在だったはずなので、本気で脱走する気だったのなら、易々と沖田氏に捕まるような逃げ方はしない気がするんですよ。

だから、生きる目的を見失った上で、
[自分の命を新撰組に捧げる]という意味を含め
「法度を破った者はこうなるんだ!」
と自らの切腹を持ってして[新撰組の風紀を引き締めること]に貢献する目的で、自分が切腹に至るという筋書きを選んだのではないかと思ってしまったんです。


〖教訓〗


伊藤氏も、キレる人間だった筈ですが、策士、策に溺れてしまったというか、尊皇という思想が強固でなければ、新撰組の一因として出世出来た未来もあったのでは…
と感じるところもあります。

新撰組に纏わる話で登場する人物は不幸な結末を迎えた人間が多くて本当に辛いですね。

新撰組のストーリーは現代ではとても人気を得ていることがせめてもの救いのような気がします。


そんな中で、私個人としては、新撰組をある種反面教師とする見方も大事だと思いました。

1つの思想、考え方に固執するのではなく、
・様々な立場の意見や考え方を知ること
・知った上で自分は何を選ぶのか考慮すること

この点が私には非常に刺さった教訓です。


[何になりたいか]ではなく、[何を成したいか]を元に行動すること。

これも新撰組について色々調べた上で感じた教訓です。


あと、壬生浪士組(芹沢氏が居た頃から)は赤穂浪士に憧れていたとされる説が一般的なようですが、
・エンタメとしてのストーリー、キャラクターなのか
・史実に基づいたストーリー、キャラクターなのか
・事実はどうだったのか

これら全てを吟味した上で憧れを抱かなければ、いくら有名で素晴らしい功績のある人物を目標に掲げたとしても、自分の定めるべき目標を見誤る可能性が高いのかもしれないな…
と、強く感じました。


〖おわりに〗


まぁ、私自身は、出世とか有名になることに興味が湧かないので、そんなに重く受け止める必要は無いのでしょうが、どうしても引っ掛かった考えをまとめてみました。

もし、件のドラマも、YouTubeも見たことが無い方は、1度見て、少し考えを深めてみてください。

きっと、あなたなりの面白い発見が沢山見付かると思います。


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