屠場跡地と周辺の産業から、肉食文化を考える
品川にある「東京都中央卸売市場食肉市場」は、東京中の肉を支える日本最大の近代食肉処理場だ。1936(昭和11)年に、この施設ができる前は、都内各地に食肉処理場があった。しかしその場所は、はっきりわからないようになっている。
今回は、肉とは直結しない話が中心だ。肉食の歴史や文化を語る上では、とても大切な話であり、これらすべてが重要な要素となっている。簡単に語ることが難しい、食肉処理場をとりまく物事について、まとめたい。
知られていない裏の産業「胞衣工場」ここは「胞衣(えな)