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心理に沿うコミュニケーション

先日「選手がふくらはぎを蹴られて動けなくなった」と女子マネージャーからの連絡がありました。私は現場にはおらず電話での対応であったため、会話による問診のみで選手の状態を把握する必要がありました。

真っ先にアキレス腱断裂を疑いましたが、本人からは「大丈夫です。足首動きます。歩けます。」との返答があり、「打撲による筋損傷だろう」と少し安心しました。

しかし、その後に病院でアキレス腱断裂と診断され、自身の問診の未熟さを痛感しました。

よくある事ですが、選手は「致命的な怪我をした」と思いたくない心理が働き、問診だけでは判断が難しい場面があります。こちらがまず冷静に判断し、相手を冷静にさせて、必要な情報を引き出す必要があったと思います。

一方、様々な心理状態から怪我を隠すケースもあります。初期であれば対処できることが多いのですが、発見が遅れどうにもならなくなり長期離脱せざるを得ない事があります。

この場合は、日々のコミュニケーションが重要になります。選手との信頼関係を築き、怪我の早期発見と適切な治療を促進するのがトレーナーの役割であると考えます。

厳しい練習をする選手に対して、安心感を与え、心理的なサポートをすることが欠かせません。選手が心理的に追い込まれないように気を配る必要があります。

そして、困難な判断が必要な時にこそ冷静になり、選手たちと密なコミュニケーションをとりながら、安全かつ健康な状態でプレーできるようサポートしていきたいと思います。

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