中原陸/M&A会社経営

https://www.uniqueon.net/ 株式会社ユニコン 代表取締役、83…

中原陸/M&A会社経営

https://www.uniqueon.net/ 株式会社ユニコン 代表取締役、83年生、90〜96年イタリアで生活、現地アメリカンスクール出身、慶大卒。 中小向けコンサル→MEBO、M&A事業立ち上げ→独立。出来るだけポジショントークにならないように書きます。

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M&Aの仕事を一緒にやりませんか?

採用募集ではなく。 私の経験上、こういう人は結果を出せる可能性が高いという説がある。 未経験でもM&Aノウハウについてはお伝えできるので、連携しませんか?という趣旨。 私が思う、M&A仲介やFA業務で結果を出せるのは、現業において中堅中小企業経営者を相手とする仕事をしていて、そこで経営者からの信頼を得ることができている方。 具体的な判断基準で言えば、 お客様からお客様の紹介を受けることが少なくない コンサルや研修など、仕事の評価が担当者個人に依ってくるような仕事をされ

    • 独立して初の取材、伝えたかったこと【M&A日記】

      当社はM&A会社として、特に業種を限定することなくお手伝いしているが、強みは?と聞かれれば、飲食業と答える。 私が担当してきた企業で言えば、半数程度が飲食業だ。 飲食業の経営者が読む「月刊食堂」という業界媒体があり、そこで取材を受け、先日4月22日に発売されたので、良かったら是非読んでほしい。 月刊食堂2024年5月号 ・理想の売却を実現するために 企業価値の上げかた5カ条【解説篇】  Guide (株)ユニコン 代表取締役 照井久雄氏 ・『財務こそが自社の強みを磨く基

      • 一円と一円のモノは必ずしも同じではない【M&A日記】

        時価100万円の不動産と現金100万円は同じだろうか。 同じという人と同じじゃないという人がいる。 どちらが正解ということではなく、人によって捉え方が異なるということ。 M&Aでは、とても大きな金額を扱うことになるので、売主や買主がこれをどのように解釈しているかを理解しておくことは大事。 例えば株式を1億円で譲渡したとする。 税率は20%、その他控除できるものが無いとすると、手残りは8000万円になる。 売主は、対象会社で時価1000万円の自宅を所有していたので、M&A

        • 決めるのは、デューデリの弁護士でも会計士でもない【M&A日記】

          会社を譲渡する相手が決まると、譲渡契約を締結する前に買収監査=デューデリジェンスを行う。 通常モノの売買をするときは、条件が定まれば売買契約を締結して完了だが、M&Aの場合はその前にデューデリジェンスというステップを踏む。 会社には、特に中小企業には様々な問題があることが普通。 デューデリジェンスではこれらの問題を明らかにする。 事前の検討段階においてはなかなか見つけるのが難しかったり、そこまでコストをかけて調べることが難しかったりするので、条件が定まって買収意向が明確に

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        • 数字で説明するM&A
          9本
        • どのような経営者がM&A相談に来るのか
          3本
        • 7つの習慣分解
          3本
        • CHAT GPTに挑む
          4本
        • 小学校の私の子供でも理解できるように説明してみる
          2本

        記事

          上場PEファンド、インテグラル(スカイマークの再建で話題になったファンド)の勢いが凄まじい【M&A日記】

          東証グロース市場に上場しているPEファンド運営会社=GPのインテグラル社、私の知る限り国内で唯一上場しているPEファンドのGP。 ちなみにPEファンドの仕組みについて知りたい方は、インテグラル社のIRをご覧頂くのがとても勉強になると思う。 上場企業なので、数値も含めて開示されていて、インテグラル社ならではのモデルもあるが、収益構造などはとても分かりやすい。 GPの上場は珍しい。 中にいたことはないので、あまり具体的なことは分からないが、ビジネスモデルから想像すると、 ・投

          上場PEファンド、インテグラル(スカイマークの再建で話題になったファンド)の勢いが凄まじい【M&A日記】

          ドラマのような会社乗っ取りはできるのか【M&A日記】

          自身が100%株主である会社にて、役員の造反によって会社分割が取締役会で決議され、主要な事業を乗っ取られそうになった、という話を聞いた。 結果としては弁護士にも入ってもらって2,3ヶ月で問題は解決したとのこと。 果たしてそんなことは本当にできるのだろうか。 私自身、そういうことに関わったことはもちろんないので細かいことは分からない。 ただ、恐らく法的に可能かどうかということと、それを考慮せずに実態として進んでしまう違いがあるのだと思う。 不動産で言えば地面師と呼ばれる

          ドラマのような会社乗っ取りはできるのか【M&A日記】

          車をコロコロ乗り換えることにも合理的理由あり【M&A日記】

          前回は、ベンツGクラスに乗る経営者が多いことについて、その合理的な理由を説明したが、その延長戦。 経営者は車をコロコロと乗り換える方が多い印象はないだろうか。 私は譲渡側となる経営者と数年お付き合いしてからご支援するということが少なくないため、その間に乗られている車が変わるということが珍しくない。 Gクラスを乗っている経営者が多いのには、経済的な合理性があったのと同じように、実は車を乗り換えるのにも経済的な合理性がある。 決算期間が1月~12月の会社で、3年10か月落

          車をコロコロ乗り換えることにも合理的理由あり【M&A日記】

          ベンツGクラスに乗る経営者が多いのには合理的な理由がある【M&A日記】

          ベンツGクラス(ゲレンデ)に乗っている経営者が多い印象はないだろうか。 所有者にはいろいろな人がいると思うが、経営者の割合は少なくないと思う。 仕事柄、決算書を年間になん十本も見るが、資産にGクラスが入っていることがやはり少なくないのだ。 何故Gクラスに乗る経営者が多いのか。 車として優秀、カッコいい、ステータス、モテるなど、いち車として人気が出るべくして出る要素は当然にあるが、もう一つ大きな要因がある。 それは節税。 事業用に使用する車であれば、法人で取得した車両

          ベンツGクラスに乗る経営者が多いのには合理的な理由がある【M&A日記】

          コミュニケーションは全ての問題を解決する

          前提として、私は営業職しかやってきていない。 なので、エンジニアなどの技術職や専門家職については分からなく、あくまで営業職において、新卒から経営者まで経験している者の話として聞いてほしい。 営業職は絶対に一人では成立しない仕事。 どれだけ最小でやっていても、自分とお客さんの2人は必ずいる。 あるいは組織で活動しているなら、関係する人員はもっと多くなる。 人とのやり取りの中で、大なり小なり必ず問題が生じるが、それらは全てコミュニケーションによって解決できる。 これ、当たり前

          コミュニケーションは全ての問題を解決する

          儲かっているお店が必ずしも売りやすい訳ではない【M&A日記】

          利益と人気はある程度比例する。 儲かっているお店は良いお店である確率が高く、その分だけ欲しいという買い手も増える。 なので、一般論としては儲かっているお店には買い手がつきやすく、売りやすいとなる。 もちろん、売主が相場以上の価格を求める場合においては、人気があったとしても高すぎて買える人がいないという問題も生じる。 良い事業であっても、価格との整合性は必要で、それがない場合には売るのが難しくなる。 今回書きたかったのは、高値を希望していないのに難しいというケース。 具体

          儲かっているお店が必ずしも売りやすい訳ではない【M&A日記】

          買収されて、従業員が喜ぶわけない!【M&A日記】

          タイトルは、買収を通知されたタイミングにおいては、喜ぶ従業員なんていない、という趣旨。 なので売主としては、通知のタイミングではなく、そのあとを想像して譲渡することが大事!ということを言いたいための本日のnote。 買収を通知されたタイミングで喜ぶ従業員がいないのは、偏に不安が期待を上回るため。 M&Aは、当社の考えとしては、譲渡対象企業の更なる発展を目的として行われるもの。 そのために最適な相手を探し出し、同時にオーナーのキャピタルゲイン獲得も実現するというもので、あく

          買収されて、従業員が喜ぶわけない!【M&A日記】

          良い仕事をするほどに、仕事してないように見えることもある【M&A日記】

          仕事上、税理士や弁護士の方と連携することが多い。 特にデューデリジェンスのときは、二ヶ月程度にわたってガッツリと一緒に仕事する。 そしてデューデリジェンス業務は大変だな、と観ていて思ったことがある。 対象企業がピカピカということがたまーにある。 調べても特段問題とされる事象がほぼ出てこないという状況。 これは売り主、買い主双方にとって理想的な状態。 価格を調整する必要もないし、譲り受ける側としては安心して譲り受けられる。 しかし、ここでねじれ構造みたいなことが生じる。

          良い仕事をするほどに、仕事してないように見えることもある【M&A日記】

          譲渡経験者のアドバイスを鵜呑みにしない【M&A日記】

          会社を譲渡したことのある経営者がだいぶ多くなった。 毎年、数千件のM&Aが実施されているはずなので、その分だけ会社を譲渡したことのある経営者が延べ数で増えていることになる。 少なからず経営者との繋がりのある方であれば、一人ぐらいは譲渡したという人がお知り合いにもいるのではないだろうか。 身近な譲渡経験者は、M&Aを考え始めた経営者にとっては相談しやすい相手になるはず。 なので、私のようなM&A会社や会計士等の士業や、あるいは銀行などではなく、まずは譲渡経験者に相談するとい

          譲渡経験者のアドバイスを鵜呑みにしない【M&A日記】

          【後編】海外生活を計画されている方の参考に、私が7歳で飛び込んだ海外生活

          私は7歳~12歳までのイタリア生活を満喫した。 未だに思い出されるのは楽しかった思い出ばかり。 海外生活を考えている子持ちの方は、「子供がちゃんとやっていけるだろうか?」と心配されていないだろうか。 私の経験上は、自分(大人)のことを心配したほうがよいと思う。 子供は勝手に順応していく。 むしろ大人の方が苦戦する可能性が高いので、自分がやっていけるかどうかを考えたほうが良い。 海外生活に一番重要なのは順応性だと思う。 もっと具体的に言うなら「郷に入っては郷に従え」ができ

          【後編】海外生活を計画されている方の参考に、私が7歳で飛び込んだ海外生活

          【前編】海外生活を計画されている方の参考に、私が7歳で飛び込んだ海外生活

          小学校入学のタイミングでイタリア生活がはじまり、日本の中学に入るタイミングで帰国した。 小学校1年〜2年の1学期まで現地の日本人学校に通い、9月からアメリカンスクールに転校した。 3年生に入れてもらったがその学校は小学校は5年までで、6年生から中学生になる。 なので、3〜5年の3年間を小学校、6〜7年の2年間を中学生として通ってから日本に戻り、また中学1年からやり直した。 話が最初から逸れたが、子供にとって急に海外生活が始まるのはどんな感じだったのか。 海外移住を考えてる方

          【前編】海外生活を計画されている方の参考に、私が7歳で飛び込んだ海外生活

          M&Aで良く使われるマーケットアプローチは、マーケットを参考にしていない?【M&A日記】

          M&Aにおいて、EV/EBITDA(イーブイ、イービッター)マルチプルという評価方法がよく用いられる。 評価には3つの大枠がある。 コストアプローチという企業の純資産をベースにしたもの。 インカムアプローチという企業の収益をベースにしたもの。 そして、マーケットアプローチという類似企業を参考に評価するというもの。 大枠の中に具体的な評価方法がいくつかあり、EV/EBITDAマルチプルはマーケットアプローチの内の一つ。 EV/EBITDAマルチプルの計算方法はここでは省く

          M&Aで良く使われるマーケットアプローチは、マーケットを参考にしていない?【M&A日記】