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現代アート/祈り、心の解放


F50号/アクリル画  2023年制作「無題」
吉岡徹の作品を紹介しています。

吉岡徹プロフィール
東京芸術大学デザイン科を卒業後渡米、帰国後デザイン事務所開設、
週刊読売表紙デザイン、カネボウ、日航、三井銀行、読売新聞の広告担当をする。
毎日広告賞、中日広告賞、準雑誌広告賞受賞。
その後、長年にわたり大学、大学院でデザイン(意匠学・色彩学)の教授として指導に当たる。
現在は色彩とデザインを最大限に表現できる抽象画をアクリル画で制作している。
著書
生活造形の美意識  (家政教育社)
新編色彩科学ハンドブック (東京大学出版会)
生活一般 (教育図書)
基礎デザイン(光生館)
服飾美学 (三生社)
被服における色彩と意匠 (光生館)
モダンデザインの礎 (家政教育社)
近代デザイン用と美 (家政教育社)
生活デザイン概論 (家政教育社)

講演会 コーネル大学
    オレゴン大学
    モア美術館 etc
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今、あらゆる地域で戦争が起きています。
世界が混とんとしている中、その歴史をたどると宗教の存在があまりにも大きいことに気が付きます。
日本人である私達が考えていた宗教の概念を大きく逸脱しています。
キリスト教、ユダヤ教、イスラム教・・・・政治的対立も根本には宗教の大きな力が働いているようです。
目を覆いたくなるような日々のニュースに、知らず知らずのうちに心が疲弊しているのではないでしょうか。

この絵は吉岡が昨年から制作していた作品です。
一つの宗教に偏らず、あらゆる宗教的象徴を描く事で、そこに人の祈りに応えようとする神や仏の存在を表現しました。

万華鏡のようなデザインは色鮮やかで美しく輝きを放ち幻想的な世界です。
しかし、そこは閉塞的な空間。
人間社会も自分のいる閉塞的な環境の中で幸せや苦しみを味わいながら生きています。そんな世界から救われたいと、人知を超えた対象に祈りをささげ、そして神や仏と繋がる。

神仏は頑なさを嫌うと思っています。
「我こそは絶対である」などと本当に言ったのでしょうか?
・・絶対という言葉はエゴの現れであると思っています。
心を解放させ、目を転じてみれば本質が見えてくるでしょう。

盲目に信じる存在から悟りを得る存在に
救われる存在から救う存在への移行が神仏のあるべき意義だと感じます。

多様なデザインは見る人によって、それぞれに違った印象を与えます。
そこには作者の深いメッセージが隠されています( ´艸`)


激動の時代と言われている現代、疫病、災害、戦争、一日も早く平和な世界が訪れますように・・・



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