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アート/David Hockney/ハワイホノルル美術館にて


12月5日ハワイから帰国しました。
4年ぶりのハワイ。
今は丁度クリスマスのデコレーションで街が色鮮やかに華やいでいる時期。
陽気でエネルギッシュなハワイが一段と浮足立っていました。

以前なら、その陽気さと開放感が非日常を感じさせてくれるワクワク感があったのですが、何故か今回は違和感が否めません。

何故・・・・そうだ私の年齢がそうさせているのだ。
60半ば過ぎるとロングフライトも体に応えます。
それを見越して以前からビジネスシートを利用していたのですが💦
環境が変わると眠れない体質の私には何の役にも立ちません。

ハワイに着いたころにはスッカリお疲れモードの老婆になっています。
まして、到着時のハワイの天気は大雨・・・肌寒くではなく寒い!!
飛行機内の寒さに毎回苦戦する私は長袖セーターにダウンベスト、その上にブランケット2枚重ね・・
ハワイに着いたら着脱しやすいように中にはTシャツを着ていましたが、そんな心配は全くいらない程、寒い!
その日は一日中、冬の装いで過ごす事になりました。
街を歩く人々を見渡すとタンクトップ、Tシャツ、長袖、全く季節感のない服装で、肉厚の人が羨ましく思った瞬間です。

ホテルのチャックインまで時間を潰すなどもってのほか、直ぐにアーリーチャックインをしてベットで一休み。

美には執着している老婆、お化粧直しを済ませてから、まずはワイキキビーチのバニヤンツリーの前でパワーを注入。
なんの意味もないのですが、何故か昔から習慣になっています。

雨も止み、まずはコーヒーを飲むためホテル近くのKAI COFFEEで一休み。
ゆったりと(現地人)・・忙しなく(グループ旅行)・・楽しそうに(新婚旅行)・・怒りながら(熟年夫婦)・・挙動不審な(麻薬使用者?)・・・などと失礼な想像をしながら、人々が行きかう様子を目で追い、ハワイに来た事を実感していました。
そう言えば40年近く前に私たちはハワイで結婚式をあげました。

年齢を重ねる毎に旅行に対する思いが変化し、今では生活に刺激を与える為に、老体に活を入れる為に、いつどうなるか分からないので行けるうちに、となんともネガティブな理由付けです。

今回、コロナ禍で行けなかった4年ぶりのハワイ。
円安で何をするにも以前とは違い高くなっているのを実感。別に欲しいものもないし、見学するところは見尽くしたし、食べたいものも食べたし・・
やってない事と言えばサンセットクルーズディナー、そして毎回行きたいと思って行けなかったホノルル美術館。
これだけで充分ハワイを楽しめると思い
決行。

2日目、ダウンタウン行のトロリーでホノルル美術館に、ゲートは派手さがなく、表から見る限りでは広くもなさそうなので
期待もせず中に入ってみました。

第一のドアを入り
まず、目に飛び込んできたモジリアーニの裸婦。

モネの「睡蓮」
所狭しと巨匠の作品が展示されています。

「これは本物だー」・・以前、元某総理大臣がモナリザをみて唸った一言💦
その言葉が思わず突いて出てきてしまいます。
胸の高まりを抑えつつ先に進みます。

ヨーロッパ中世の宗教画、印象派のセザンヌ、ゴッホ、キュビズムのピカソ、ブラック、色彩の魔術師マティス・・
♡・・♡・・♡
そしてアジアの仏像から陶器に至るまで惜しげもなく展示されていました。

こんなに多くの作品がハワイに収蔵されているなんて信じられません。

そして
ポップアートの巨匠David Hockney
現在86歳。
この作品を描き続ける天才のエネルギーに触れる事が出来ました。
ユーモアがあり、ウイットに富んだ表現は見ていて軽やかで、それでいて辛辣。
年齢に関係なく生きる事を自由に想像する。
「素晴らしー!」

ワイキキの陽気でエネルギッシュな空間に少し疲れていた私は心の中庸を取り戻す事が出来たような気がします。

今回、このホノルル美術館の訪問は私にとっても吉岡にとっても素晴らしい刺激になりました。

最終日、サンセットクルーズディナー
前日まで雨の予報だったのですが流石ハワイの気ままな天気、素晴らしい晴天に恵まれ、美しい夕日を眺めつつ船上のディナーとショーを楽しむことが出来ました。

一路日本へ・・・\(^o^)/


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