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2017年 25冊目『虫眼とアニ眼』

養老孟司さんと宮崎駿さんの対談本です。

冒頭に20Pほど宮崎さんが考える子供たちが過ごす保育園や家や街の漫画があります。

直線では無くて、曲線、フラットではなく、段差や傾斜がたくさんあります。

家々の境目は少なく、家の中の部屋も分かれていません。

生(子供たち)と死(ホスピス)が隣接しています。

人の生活エリアには車はなくて、車は少し離れたところに集めて駐車しています。

これを見るだけでも価値があります。

その後の本の中身は、お2人が97年、98年、01年の3回対談された抄録と最後にお2人がそれぞれに対して書かれたものという5つからなります。

97年は「もののけ姫」の後、01年は「千と千尋の神隠し」の後になるので、これについて書かれているのも面白いです。

なるほどなって思うのは、言葉になんかできないことがあるというのがずっと書かれていることです。

正確に表現すると、大半のことは言葉でなんか説明できないって事が書かれています。

先日、脳で言葉を司るのは15%程度しかなくて、映像を処理することが大半だという話を聞いたので、とても納得感が高かったですね。

私は養老孟司さんが好きなので手に取りました。

かなり面白いです。

▼前回のブックレビューです。


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