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2019年 51冊目『ビジネスパーソンが介護離職をしてはいけないこれだけの理由』

ちょうど母の介護を考えるタイミングだったので、手に取りました。


よく子育てと介護は比べられます。
しかし、筆者はまったく違うと言います。
一般的に、子育ては、妊娠期間中に、少しだとは言え準備期間があります。

一方の介護は、まったく準備期間が無いのケースがあるのです。
ですので、ある日、急にやらないといけないこと、決めないといけないことが押し寄せてくるのです。

また、一般的に、子育ては時間がたつに従って負担が減ってきます。
一方の介護は、全くの逆です。時間が長くなるに従って、負担が増えてくるのです。

期間も子育てよりも介護の方が長いことが多いのです。
そして、介護をするために仕事を会社を辞める人がいます。

半数前後の人が会社に何も相談せずに辞めます。
※相談したら、何かの制度があったかもしれません。

会社を辞めて、再就職する際も、給与が6かけくらいになります。
つまり、親の介護で会社を辞めます。
収入が減って、生活に困ります。

介護サービスを使うことができなくなります。
自分のパワーで何とかしようと考えます。

しかも同居家族がいると、介護サービスは保険では受けられません。
身体も心も疲れます。

そして、このサイクル化からぬけらません。
抜けるには生活保護を受けるしかありません。

この原因は、全部私が1人でやろうって思い過ぎることです。

冒頭にある言葉が良いです。

自律とは、だれにも頼ることなく生きる状態の事ではない。
これが人間を不幸にする決定的な誤解です。

真の自律とは、その人が依存する先が複数に分散されていて、ただ1つの依存先に奴隷化している状態から自由であることです。

介護も私だけがやらなければ!を辞めれば良いのです。
皆に分散すれば良いです。

介護はだれにでも起こる事象です。

早めに読んでおいても良いかもしれません。


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