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2019年 72冊目『楽天IR戦記』

とても面白い本でした。
読み物としても面白いです。
IRの実務の本としても秀逸です。


IRの本質である企業と投資家の対話のケーススタディです。

具体的な場面での、具体的な作業や人の心の機微まで読み取れます。

三木谷さんがタイミング、タイミングで何を資料でチェックしているのか、何を大事にしているのかが各論で書かれています。

普通、時系列で書かれた本ってあまり面白くないことが多いです。

この本は違います。

楽天のIRの進化が時系列で書かれているからこそ分かるのです。

著者の市川祐子さんという方、この人凄いです。

仕事の中身も凄いのですが、自分がやったこと、やっていないことをきちんと書いているように見受けられるのです。

まさに等身大で書かれているのです。

仕事に自信があるので、このように書けるのだと思います。

さらに素晴らしい方は、実名で、そうでない方はぼやかして書いています。

当り前かもしれませんが、品があります。

最後にコーポレートガバナンスコードやスチュワードシップコードについて触れてあります。

ちょうどサクセッションプランの研究をした際に、これを参考にしました。

次の社長を考えるサクセッションプランは、事業業績に影響を与えます。

きちんと計画をしておかないといけないということが、両コードに書かれているのです。

そこに著者の市川さんが携われていたようで、さらにリスペクトが高まりました。

物語としても、実務本としても面白いでです。

▼前回のブックレビューはこちら


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