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雑感87 積読(つんどく)

 10月から、生活のリズムを落としたいと思っている。わたしが考えいる以上にわたしの身体は重くなっていて、休みを要していた。見えないふりをして強引に動かしてみたり、宥めながらそろりと押したりしたけれど、身体は一向に動かないという形で、わたしに抗議していた。
 わたしの方が変わる時が来た。
 仕事があるので、ていねいな暮らしはできないけれど、日々の雑事に追われるだけの毎日は手放そうと思っている。ここ半年ほど、自分の行動をメモにしてきて、毎日の雑事、しかも家事に関わることは、割合きちんとしてきた。その分、自分の時間がおろそかになっていて、観たい録画番組も、読みたい本も増えるばかりだった。
 このままでは、人生は雑事で終わる。それが幸せなら、それでいい。幸せは、思っているよりも平凡で小さな場所にいるものだから。
 でも、まだわたしは幸せだと思えていないので、ちょっと足掻いてみたい。
 まずは、あちこちに散らばっている本を集めてみた。後で整理するけれど、とりあえずは電子ピアノが置き場所になっている。文字通りの積読。
 どこかしら、本が幸せそうに見える。わたしの幸せの形かもしれない。

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