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和菓子屋さんの想いを代弁

2023年12月16日福井県敦賀市にあるお気に入りの和菓子屋が後継者問題が解決されないまま店じまいしてしまったことを知った。
過去に投稿したことのある敦賀市にある「紅屋」です。
敦賀の銘菓の羽二重餅や粗目のきな粉を使用した落雁豆らくがんは、まだ営業して残っている和菓子屋によって辛うじて販売を継続しているがやはり寂しいものがある。

世の中は盛者必衰の時の流れてしまうことは致し方ない。
しかしながら今一度和菓子の存在意義を示したい。

和菓子屋の想いを知って!

私自身と複数の県内(伊賀市・松阪市)の和菓子の販売担当の方と共感したのは、
「実際に作って販売している土地に赴き手に取って食べてほしい。」
でした。
季節ごとに形や色や形状に温度が変化する、季節ごとに口にした時の味わいの違いに心を動かされる、そのような経験をしてほしいと強く思います。
同じ作り方の練り切りや餅菓子はそれぞれの季節ごとに花の種類を変えたり、葉っぱを巻いたり中に季節の果実を入れて見た目と味わいで人々を楽しませてくれます。
日本人には四季を感じ楽しめる特権があります。
時の流れが速いと感じ、一日を忙しく過ごしている方々が多いかと思われます。
そこで季節限定の和菓子を鑑賞し味わうことで自分が過ごしている「時」を認識することで、日々点と点を線で瞬間的に過ごし終えているところを一旦点で止まりその瞬間の「時」を生活しているとわからせることができると考えます。
多くの人が華道・生け花・茶道・ハイキングなどの四季を感じられえる活動に傾倒することはかなわないケースが多いと考えられる中で、購入して食べるという欲求の一つである食欲の解消を目的に五感で味わう和菓子に触れることで、忙しない現代社会を生き抜く一つのツールとしてふさわしい、とここに提言します。

それぞれのお店の方々は「何としてでも和菓子屋まで来て食べたくなる和菓子を製作し提供するんや!」という声を出しておられました。
お酒どころでは酒粕を使用した和菓子を開発しほかの和菓子屋との差別化を図る工夫を行っている和菓子屋があります。
日本酒はもちろんお茶やコーヒーなどにも合うと思います。
自分は職人ではないので偉そうに言える立場ではないのですが、値段を上げて費用を安く済ませてこだわりを手抜きしようと考えた瞬間にそこの和菓子屋の価値は下がっていきます。ですので実力が乏しい店はつぶれてしかるべしであります。
素材にこだわり製法にこだわりを見出している和菓子屋は苦労は絶えませんが高い評価を得ることができます。
手を抜かずに努力し続けることは難しいことですし、これは様々な分野で取り組んでいる人々すべてに言えることでもあります。          まさに人生論であります。

和菓子は飽きない!

時間が経過するにつれて提供する和菓子の種類が日々変わっていくことは飽きずに楽しんで味わえる数少ないツールだと思います。
普段の食事に旬の食べ物取り入れることも大事ですし四季を感じられるツールであります。食事を通してでも四季を感じてもらいたいですよね。
改めてもうしあげたいのは、スナック菓子などの季節感をあまり感じられないお菓子よりも和菓子を日常のお菓子に取り入れる機会を増やしていただきたい。ただそれだけでございます。
和菓子の歴史や作るときの工夫やこだわりが見えた時に、昔から親しまれていたものに価値観が生まれ存在に意味を持つようになるはずです。
私は一人でも多くの和菓子を嗜むことのできる人を増やすために和菓子の良さに関して主張し続けます。

また書き記したくなるエピソードを体験しましたら文章作成に向き合います。

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