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2022年 BEST映画10選

今年は例年よりもかなり多い作品を映画館で観た一年だっだ。中でも印象的だった作品をピックアップしてみる。

BEST映画10選

10位 アフターヤン

コリン・ファレルが出演している作品はこれまで観てる気でいたけれど、思い返すと本作が実は初めてちゃんと観た映画だった。

未来の家族像という点でも良かったし、個人的に何十年か何百年か先にあって欲しいなと感じる世界が描かれていた。

曖昧な記憶ではなくAIが残した記録を通して見る家族や親しい人との愛おしい思い出にグッときた。

9位 わたし達はおとな

藤原季節、木竜麻生の主演映画。

大学生くらいのふわふわした時期に年上の芸術系の仕事をしてる男性に憧れる気持ち分かる…!という個人的な気持ちと、大人になる瞬間のヒリヒリした感じがリアルに映っていてハラハラしたのが印象に残っていてランクイン。

2人ともにすごくイライラするけど、現実世界での問題なども浮き彫りになっていてよい映画だった。

8位 土を喰らう十二ヵ月

主演は沢田研二、そして土井善晴先生が初めて料理を担当した映画。

時短や効率化がもてはやされる昨今、丁寧に料理をして美味しく食べることや住まいを綺麗に保つこと、身体を動かすことの大切さを教えてくれた。

ずっとは出来なくてもたまにこういう日を過ごすのもいいなと思う。

7位 PLAN75

倍賞千恵子主演映画。

恐ろしい制度が当たり前のようにあって、それに関わる仕事も当然あって。麻痺しているのか諦めて割り切っているのか分からないけれど、平然と事を進める人もいる。そんな中、やっぱ違うかも…と思えるかどうか。問いかけてくる映画だった。

倍賞千恵子さんはもちろんのこと河合優実さん、磯村くんの演技がとても良かった。

6位 プアン/友だちと呼ばせて

人生で初めて観たタイの映画。

恋する惑星などで有名なウォンカーウァイ監督がプロデュースしていて、映像美と音楽が素晴らしい作品。これぞ映画的な映画!という美しいショットとシーンの連続だった。

タイ語にあまり触れたことがなかったのでその点が鑑賞前は不安だったけど、言葉の違和感などは一瞬で消え去り没入感の強い作品だった。

個人的にはなんやコイツ映画でもあるけれど、劇中登場するラジオDJの言葉がとても良く、時々見返したいと思った。

5位 川っぺりムコリッタ

松山ケンイチ主演、荻上直子監督作品。原作は監督の書いた小説。

今まで見た松山ケンイチ、ムロツヨシの中で一番好きな2人だった。

8位の土を喰らう〜もそうだけど、私はご飯の重要性についてすごく思うところがある。
川っぺりも食事のシーンが多く登場していてその雰囲気がとても良い。誰かと食べるご飯っていいよなぁと改めて実感した。

また、今年観た映画は生と死について描かれているものが多かったんだけど川っぺりもそのひとつ。映画を通して自分だったらどう思うかと考えたりした。

4位 なまず

韓国映画で、大人気Netflixドラマ「梨泰院クラス」の料理人役でブレイクしたイ・ジュヨン主演作。

個人的には、映画監督やプロデューサーとしても活躍していて同じくNetflixドラマ「D.P. -脱走兵追跡官-」「ウヨンウ弁護士は天才肌」にも主演しているク・ギョファンとの出会いの作品としても印象に残っている。ずっとちょっと変なやつですごく好き。

ショットの面白いアート系の作品といった感じでよくわからない内容なんだけども、実は韓国の社会問題を織り込んであったり何度も観たくなる映画。

そして、キービジュアルのシーンがとても良い。

3位 ちょっと思い出しただけ

松井大吾監督、伊藤沙莉・池松壮亮主演作品。ある恋人の出会いから別れまでの6年間を各年の7/26を遡りながら思い出していくという内容。

花束や僕たちはみんな大人になれなかったなどがあんまり刺さらず、邦画の恋愛映画が苦手になってしまったのかなと思っていたけれどこの映画はとてもとても好きだった。

その年の1日しか分からないからその他の日に何があったかは想像で埋めるしかない。その全部見せない感じも良かったし、2人の感情の動きも繊細に見てとれて素晴らしかった。

この作品もキービジュアルのシーンがとてもいい。そして尾崎世界観の弾き語る「ex ダーリン」もよすぎる!

2位 三姉妹

韓国映画。ムン・ソリ、キム・ソニョン、チャン・ユンジュ主演作品。

ひと言で表すならば〝今年一番食らった映画〟である。

ある三姉妹のそれぞれの日常が描かれるんだけど、最後の方で明かされる三姉妹のある思い出でがらりと印象が変わる。主演の方々の演技がとにかく素晴らしい。

とある出来事で人生変わってしまうことってあるし、それが人生だったりするよなとも思った。
心してもう一度見直したい映画。

1位 ベイビーブローカー

是枝監督のオール韓国ロケ、オール韓国俳優の作品。ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ペ・ドゥナ、イ・ジウン、イ・ジュヨンなどが出演。

パラサイトで大好きになったソン・ガンホ氏がこれまた大好きな是枝監督の作品に出るなんて夢のようだった。

ありきたりな感想だけど、命や家族について考えさせられる映画だった。

劇中イ・ジウン演じるソヨンが発する重要なセリフがあるんだけど、たったひと言でそれまでの人生の色々な出来事がまるっと報われるようなことってあるよなぁと思った。誰かに容認されることで救われる気持ち。大きな愛情の物語だったと思う。

ガンホちゃんも良過ぎるし、Netflixドラマ「マイ・ディア・ミスター」で好きになっていた歌手IUことイ・ジウンちゃんのことも本作でさらに好きになった。

総括

このランキングを総括すると、今年は《生きる》について様々な角度から考えるきっかけになった作品が多くランクインしていた。コロナ禍を随分長いこと過ごしてきた中で改めて、生きていくということに向き合いたいと感じていたのかもしれない。

来年も好きな作品に出会えたらいいな。

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