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こっそり返歌…というより「勝手に返歌」ー七田編。



◎ヒスイさんの名刺より

『夕方五時にベランダで雲を見ていたら、 そいつがなんだか、昨日の夜、同居人のケロリンが 見事に三枚におろしやがった ピカピカのアジに似ていて 秋のはしりの、空気に銀色のすじが混じるみたいな匂いがして ああ、アジも銀色だったなあ 旨かったなあ また三枚におろしてもらうか などと、考えた短歌です』
ヒスイちゃん記事より。

『七田の返歌』

香りむ 流るる雲に隠れ月
鼻先あげる君に見惚れん

【季語】 月 ‐秋

はい。お腹いっぱいで月を見上げるヒスイちゃんを見つめるケロリン目線で返歌を作ってみました:)ふふふ。

ヒスイちゃんの名刺をもらった時に、なんて彼女らしい秋なんだろうと:)
彼女が涼む空を眺めながら 思い切り深呼吸をして秋を味わう姿が浮かんで、それをケロリンさんのさばいた三枚おろしのお魚の香りと共に食む。。。私の中の彼女のイメージです:)


◎松浦照葉さんの名刺より

秋になると星座も変わります。夜空を見上げながらカシオペア座をみつけ、ギリシャ神話に思いを馳せ、カシオペア王妃の物語を思い出して詠んでみました。
松浦さんの記事より。


『七田の返歌』

海沈む星に想いを馳せし美よ

【季語】無 自由句

なんと、カシオペア座の神話を思い出して読まれたとのこと。
神話好きな私としては返歌を書かない訳にはいきませんでした。ふふふ。
カシオペアはケーペウスの美人妻で、皆さんもご存じのアンドロメダの母親でもあります。アンドロメダが海を鎮めるための生贄とされ、ペルセウスによって助けられる…という物語は皆様耳にしたことがあるかと思います。
生贄になった理由が、母のカシオペアが美貌を自負した為というのはご存じでしょうか?結局生贄を助けられてしまった海の神ポセイドンは、カシオペア座を巡る季節の海に沈めて休ませることを許さないと…それが北半球でカシオペア座が沈まない理由とされているんです:)
ということで、季節の変わる空の上で 海に沈みゆく夏の星々に思いを馳せ また願いを込めながら いつまでも天体で輝きを放つカシオペア座を返歌として詠ませていただきました。


◎あずきさんの名刺より

あずきさんの名刺より。


『七田の返歌』

黄金の雨に微笑み結びし手
銀杏いちょういざなみちを歩まん

【季語】 銀杏 ‐ 秋

とても綺麗な情景が浮かぶ一首ですよね:)「黄色の洪水」に身を任せてゆくように…サラサラと、、、二人で。
ということで、「黄色の洪水」から「黄金の雨」を…「未来」を「銀杏が誘う路」として、一緒に手を繋いで歩んでいこうという気持ちで返歌とさせていただきます:)



◎ムーンサイクルさんの名刺より

ムーンサイクルさんの名刺より


『七田の返歌』

傾けるグラス漂う氷をも
乱れし心隠せぬ夜に

【季語】無 ー 自由句

大人だ…ふふふ。大人詠みに精一杯の大人七田で返歌を詠わせていただきました。
でも、艶物もいつか詠んでみたくなりました:)


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ということで、十六夜杯プレ企画の「名刺で一句」から勝手に返歌を詠ませていただきました。
こちらの企画は9・4(日曜日)までですので、皆さま是非作ってみてください:)

また十六夜杯の募集要項も出ておりますので、俳句や短歌、川柳を詠んだことのない方でも 楽しく自分を表現するという事、そして感性の響き合いという事…様々な色や形の言葉を 届けていただければ私も楽しいです…ふふふ。


また今回私が勝手に返歌させていただいたのは、

まど夏さんのされている、これまた十六夜杯プレ企画:):)
十六夜さんから教えていただいたものの、どうやるのかよくシステムが分からずに、、、自分で名刺から 今回私が勝手に返歌をしてしまっただけなのですが…ふふふ。まど夏さんが毎週日曜日にお題を乗せた作品を前週から出すらしく、コメント欄に返歌を返してゆくという素敵な企画です。他の方と紡ぐもの、自分なりにつないでいけるもの。是非見てみてください:)


皆さんの名刺 しっかりと頂きました。ありがとうございました:)

七田 苗子

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