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日々のつれづれ忘備録

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2016年5月の記事一覧

下品な外野は、痛みを(たぶん)知らない。

どうしたって知りえない痛みというのがある。よく、バラエティ番組なんかで、男性が急所を蹴られて悶絶する姿なんかが、私にとってはそうだ。大変痛いというのは表情を見ればわかるが、どうもイメージがわかないため、しらけてしまう。

出産の痛みを形容する際に、「鼻の穴からスイカが出てくる感じ」と言われても、やっぱりピンとこない。私は子どもを産んだことが無いし、ましてや鼻の穴からスイカを出したこともないからだ。

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世の中、脊椎反射で怒るひとの方が多いのかもしれない。

ここで気をつけなければならないのは、フォロワーとしての指摘は、「意見」に対して行う、ということです。反対意見であっても、人格を否定するものではいけません。あくまで、指摘は意見に対して行うようにします。(古川聡『宇宙飛行士に学ぶ心の鍛え方』)

先日とある編集セミナーに出席した際、会場から「炎上しないように気をつけていることはありますか」という質問があった。その場での講師の方の回答としては、ざっくり

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何が嫌って?そりゃ、暑さよりも重たさよりも。

満員電車。身動きできないほどぎゅうぎゅうの状態ではないときの方が、逆にストレス濃度は高いような気がする。よりかかる場所もなく、周囲の人に触れないように、我が体幹に全神経を集中する。

なんて私の苦労をよそに、時折どっかりと背中を預けてくる人がいるのだ。携帯をいじりながら、私の背中にもたれかかってくる。楽だろうな、と思いつつ、私は感じなくてもいい人様の体温に、どうしようもなくイライラとするのだ。

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大げさなひとはおしゃべりだ。

大げさなひとはおしゃべりだ。

出先で暇ができたので、喫茶店に入りケーキセットを頼んだ。お皿や内装は可愛いし、コーヒーもケーキも美味しい。窓の外の景色を眺めつつ、ほとんど食べ終わるあたりで、「そういえば写真撮らなくなったな」と思った。

中学や高校に通っていた当時は、ファミレスのドリンクバーひとつにもはしゃぎ、写真を撮っては思い出として保存した。

大学に入りお酒の味を覚えてからは、毎日のように飲み歩き、プリクラや写真を撮りSN

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タバコふかして「あんた子どもねえ」と笑う人間は、大人ではなく屍だ

昔、「大人になりたい」と嘆く私に、知人は「大人になるっていうのは、何かをすることではない。捨てることなんだよ」と言った。「あれもこれも」と鼻息荒くする自分から、離れていく。確かにな、と首がちぎれんばかりに頷いていた。

昨日、学生時代にともに同人をしていた友人と、最近小説を書けなくなってしまった、という話をした。特段忙しいわけではなく(忙しいと言ったって、たかが知れている)、「書きたいもの」が分か

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