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日々のつれづれ忘備録

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記事一覧

ひとは予想以上に“侮蔑されること”に敏感なのだ

あっちにも喋りたいことがあるだろうが、こっちにも喋りたいことがある。どういう話し方で、どういうテンポなら楽しく会話ができるのか? まだその手探りの段階で、いきなり相手の個性をゴリ押しされると、強い拒絶反応が起きる。相手に対して、どういう分人になるのか? それは、相手の影響を受けつつ、こちらにも自発性がなければ受け入れられない。俺はこういう人間だから、お前はそれに従えと強要することは暴力である。(平

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私に、慈悲の心を

最近、毎朝している瞑想を、“観察瞑想”から“慈悲の瞑想”に切り替えた。観察瞑想とは、簡単に言えば、心に去来するものをただひたすら傍観していくもの。慈悲の瞑想は、自分および万物の幸せを祈るもの(Google社の慈悲のプラクティスというプログラムとほぼ同じらしいですね。見たことないので知らないですが)。

高校時代になんとなく始めてコツをつかみ、気分が向いたときにやる程度のまま今この歳になり、最近にな

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「自分を大切にする」ということ。

昔から、よく友人に「もっと自分を大切にしなよ」と怒られていた。流されるままにぼんやりと生きてしまうところがあって、他人から見ると、ずいぶんともどかしく感じられたのだろう。

まず寝室に限らず、汚くていい場所なんてありません(笑)。部屋が汚いまま暮らしているということは自分を粗末に扱っているということなので、身の回りは清潔にしましょう。(http://fuminners.jp/goldenrul

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下品な外野は、痛みを(たぶん)知らない。

どうしたって知りえない痛みというのがある。よく、バラエティ番組なんかで、男性が急所を蹴られて悶絶する姿なんかが、私にとってはそうだ。大変痛いというのは表情を見ればわかるが、どうもイメージがわかないため、しらけてしまう。

出産の痛みを形容する際に、「鼻の穴からスイカが出てくる感じ」と言われても、やっぱりピンとこない。私は子どもを産んだことが無いし、ましてや鼻の穴からスイカを出したこともないからだ。

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世の中、脊椎反射で怒るひとの方が多いのかもしれない。

ここで気をつけなければならないのは、フォロワーとしての指摘は、「意見」に対して行う、ということです。反対意見であっても、人格を否定するものではいけません。あくまで、指摘は意見に対して行うようにします。(古川聡『宇宙飛行士に学ぶ心の鍛え方』)

先日とある編集セミナーに出席した際、会場から「炎上しないように気をつけていることはありますか」という質問があった。その場での講師の方の回答としては、ざっくり

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何が嫌って?そりゃ、暑さよりも重たさよりも。

満員電車。身動きできないほどぎゅうぎゅうの状態ではないときの方が、逆にストレス濃度は高いような気がする。よりかかる場所もなく、周囲の人に触れないように、我が体幹に全神経を集中する。

なんて私の苦労をよそに、時折どっかりと背中を預けてくる人がいるのだ。携帯をいじりながら、私の背中にもたれかかってくる。楽だろうな、と思いつつ、私は感じなくてもいい人様の体温に、どうしようもなくイライラとするのだ。

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大げさなひとはおしゃべりだ。

大げさなひとはおしゃべりだ。

出先で暇ができたので、喫茶店に入りケーキセットを頼んだ。お皿や内装は可愛いし、コーヒーもケーキも美味しい。窓の外の景色を眺めつつ、ほとんど食べ終わるあたりで、「そういえば写真撮らなくなったな」と思った。

中学や高校に通っていた当時は、ファミレスのドリンクバーひとつにもはしゃぎ、写真を撮っては思い出として保存した。

大学に入りお酒の味を覚えてからは、毎日のように飲み歩き、プリクラや写真を撮りSN

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タバコふかして「あんた子どもねえ」と笑う人間は、大人ではなく屍だ

昔、「大人になりたい」と嘆く私に、知人は「大人になるっていうのは、何かをすることではない。捨てることなんだよ」と言った。「あれもこれも」と鼻息荒くする自分から、離れていく。確かにな、と首がちぎれんばかりに頷いていた。

昨日、学生時代にともに同人をしていた友人と、最近小説を書けなくなってしまった、という話をした。特段忙しいわけではなく(忙しいと言ったって、たかが知れている)、「書きたいもの」が分か

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小さな風邪をひいて騒ぐ人間は、まず心を鍛えた方がいい

小さな風邪をひいて、初めて健康だったときの素晴らしさを知る。高熱にうんうんとうなされるほどに辛いときは、そんな幸福について考える気力もない。嫉妬、不安、後悔、パニック、負の思考をかけめぐらせ起きるその感情は、"小さい風邪"という、さほど辛くないときにこそ発露する。

二日前に五針縫った顎の傷も、最初は恐ろしくて見ることもできなかったが、ガーゼを変えるたびに鏡で見ているうちに、すっかり見慣れてしまっ

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アクシデント時の冷静さはお金を払ってでも欲しい

生まれて初めて、救急車で運ばれた。なんていうことはない、貧血で意識を失っただけだったのだが、打ち所が悪かったようで、結果5針縫うはめになってしまった。

病院に運ばれて5分後には、麻酔を打たれて縫い付けられていく。奇妙な感覚にぼおっとしながら、つい1時間前までは、テラスでケーキとコーヒーを嗜みながらまったりと仕事をしていたことを思い出した。人生いつどこで何が起こるかわからない、という至極当然なこと

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不安はいずれ不釣り合いな存在となるだろう

フリーになりたてのひとの話を聞くと、「初めての月は収入0円だったよ」とか、そこまではいかなくても「元の稼ぎの半分になったよ」とか、そういう話をよく聞く。私の場合も大したコネや計画性も無いまま、考え無しに辞めてしまったせいで、しばらくは生活費を稼ぐのにいっぱいいっぱいだった。

数ヶ月前の私は、大体2週目くらいに仕事の目処がたってようやく「あ、今月の家賃や光熱費は払えるな」と胸をなでおろし、月末にな

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"出口のない恐怖"こそが「いっそ殺してくれ」を生む

ストレスは、その原因を突き止めた時点で80%解消している、という話を聞いた。つまりは、「なんで苦しいのかわからない」という恐怖こそが私たちの心を侵食するということなのだろう。

延々と続くトンネルは、その長さや暗さに恐怖があるのではない。果たして出口はあるのだろうか、という不安こそが私たちにストレスを感じさせ、恐れおののかせるのだ。

「漠然」こそが罪なのだ。のほほんと生きるためには、実は世界はあ

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つかんでは流れていく藁を捨てて

「20世紀の心理学者たちは、「人間が1日に使える意思決定の量は限られている」ことを発見しました。つまり、朝、どの服を着ていこうかとか、あるいはLINEでどう返事をしようかと意思決定をするたびに、わたしたちの心はすり減っていくのです。」(石川善樹『疲れない脳をつくる生活習慣』より)

「いつかいずれ人は死ぬ」という至極当然のことも、「だからつまり時間は有限なのだ」という部分にまで思考が及んでいないの

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忘れらんねえよ、なんてことはなく

学生時代、それなりに真面目に勉強してきたはずだけど、何を勉強したかなんてほとんど忘れてしまった。なのに、なぜか、その時は気にも留めていなかったことが今も頭にこびりついていたりする。

高校生の時、日本史の授業で先生が言っていた、「ひとは、されたことはなかなか忘れないものだ。したことはすぐに忘れてしまうのに」という言葉は、今も時折思い出す。第二次世界対戦について学んでいるときだった。

たとえば、見

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