青空文庫で電車を乗り越すほどのスペクタクルな世界へ
著作権が消滅した作品や著者が許諾した作品を、電子書籍で公開し無料で提供している「青空文庫」。愛用されている方も多いかと思います。
私も青空文庫で、かつて読んだ名作や、まだ読んだことのない古典的な名作を時々読ませていただいています。
例えば、吉川英治さんの「宮本武蔵」。
私が小学6年生の時、風疹に罹って学校に行けなかったとき、実家に置いてあった日本文学全集みたいなものに収められていたこの長い小説を、暇にまかせて一気読みしました。そして社会人になってUAEに赴任中、なぜか急にまた読みたくなって、青空文庫で一巻から読み直しました。
小学生の時に感じた雰囲気とはまた違う雰囲気を感じながらも、とても懐かしく、そして相変わらずわくわくしながら読みふけってしまいました。
そして最近青空文庫ではまっているのは、同じく吉川英治さんの「三国志」。
実は私は、「三国志」を漫画で読んだり、断片的に話の一部を読んだり聞いたり映画で見たりしてきましたが、全編通しで読むのはこれが初めてです。
ああ、これが学校で習ったあの有名な逸話か、とか、この名前、どこかで聞いたことあるぞ、とか、読んでいてとても楽しいし、つい夢中になっています。
電車の中でタブレットで読みながら、夢中になりすぎて危うく乗り越しそうになっています。
青空文庫はボランティアにより運営されていて、広告収入や基金、助成金などで成り立っているとのこと。作品はボランティアの手によりテキストファイルやHTMLとして電子化されているそうで、その努力には頭が下がります。
まだ見ぬ古典の名作や奇作が青空文庫には溢れていそうで、本屋や電子書店で売り出される新作も楽しみですが、青空文庫から面白い本を見つけだすのも楽しみになっています。
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