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21:ベナンの医療事情

 Bonjour!

 前回の記事に加えて、今回はベナンの医療事情についてお話します。

 ベナンの病院は①国立病院 ②私立病院の2種類あります。

 ①国立病院
・受診料が無料
・待ち時間が長すぎる(1日潰れる)
・衛生環境はかなり悪い

 1番上の画像は我が任地の国立病院。

 交通事故など緊急時にしか使わないことになっていて、JICA関係者は基本首都の私立病院のみを利用します。

 ②私立病院
・受診料が高額
・あまり待ち時間はない
・衛生環境は良い

 ベナン人の1ヶ月の月給の平均額は約1万円(ちなみに校長先生だと月約8万円)。

 ②の私立の病院に行くと一度に約数万円かかるので、お金持ちしか行くことができません。

 実際、服装だけで見る限りお金持ちの方ばかりでした。

 しかし高いお金を払って私立病院へ行っても、日本のような手厚い治療を受けることができません。

 実際、以前JICAが利用していた歯医者は無免許の医者がいたこともあるらしい…。

※歯医者の免許はベナンでは取得不可

 そのため、日本では助かる病気や怪我もこの国では死ぬ可能性がとても高くなると言われています。

病院の研究室の中
マラリアの細菌を顕微鏡で見た
本物が壊れているため代理の救急車

 ベナンの死因率の上位はマラリアと交通事故。

 マラリアに関しては世界で1番感染率が高い国と言われています。

 JICA関係者は毎日マラリア予防薬を飲んでいますが、高価なため一般市民は手に入れることが難しいです。 

 ベナンの人々は日本人以上に「死」が身近。

 アフリカの医療技術がこれからも発展し続け、たくさんの命が救われる世の中になりますように。

 nao

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